デンタルコラム

30代、40代、50代の人必読!将来総入れ歯にならないために歯医者に通って欲しい理由

入れ歯

自分の口が臭う気がする(あるいは人に指摘されたことがある)、歯磨きの時に歯茎から血が出ることがある、歯の根元が黒ずんできた……。

30代以降、40代、50代と年齢を重ねるにつれ、お口の健康が気になってくる人も増えていきます。

事実歯周病になる人は30代を境に一気に増え、40代になると歯周病で歯を失う人が増え、50代になると虫歯で歯を失う確率よりも、歯周病で歯を失う確率の方が高くなります。

そのため、もしお口のトラブルを放置し続けると、老後を総入れ歯で過ごすことになる可能性も十分あります。

こうした事態を回避するためには、プロである歯医者のもとで年代に合った治療を受けることが必要不可欠。

以下では30代、40代、50代それぞれに必要な歯の治療について解説します。

自分の年代はもちろん、その前後の年代の治療についても理解し、お口の健康維持に役立ててください。

目次
  1. 30代はお口の健康のターニングポイント
  2. 40代で「長い間歯医者に行っていない人」は要注意
  3. 50代は将来総入れ歯にならないための「最後のチャンス」
  4. まとめ

30代はお口の健康のターニングポイント

30代女性

30代で歯医者に通うようになるかどうかは、お口の健康にとって大きなターニングポイントです。

もしこの年代で歯医者に通う習慣が身につけば、40代、50代で歯を失うリスクは大きく下がりますし、生涯で歯の治療に費やすお金も大幅に安くなります。

なぜなら、日本人は20代後半から30代前半を境に大幅に歯周病になる人が増えるからです。例えば「歯周ポケットの深さ4mm以上」は歯周病の目安の一つです。

全国調査である歯科疾患実態調査によれば、この目安に当てはまる人の割合が10代後半から20代前半では20%以下であるのに対し、20代後半から30代前半になると30%を超え、30代後半から40代前半になると40%を超えています(下図)。

引用:e-ヘルスネット

また、30代の働き盛りの人の場合、公私ともに毎日強いストレスを抱えているものです。

原因不明の頭痛やめまいなどにお困りの方必見!その疲れ、歯ぎしり・食いしばりが原因かもしれません!でも説明している通り、ストレスは睡眠中の歯ぎしり・食いしばりにつながり、歯ぎしり・食いしばりは歯周病の悪化につながります。

「体調が悪くなった時に、歯茎から血が出やすくなるだけだし……」「別に痛みがあるわけじゃないし……」と思っている人も多いかもしれません。

しかし基本的に歯周病は痛みのない病気です。そして痛みが出た頃にはすでに手遅れになっているケースがほとんどです。症状を放置していても、悪化することはあれど改善することはほぼありません。

なぜなら、歯周病の原因となる歯垢や歯石は、日頃の歯磨きだけでは除去しきれないからです。

歯垢や歯石が見えないところにずっと放置されていて、その状態が何十年も続いたら……想像するだけでお口の健康に良くないことがわかるはずです。

歯周病を治療するには、歯医者で専門的な治療を受けるしかないのです。そのため「30代で気づけたのはラッキーだ」と考えて、早いうちに歯医者に通うことをおすすめします。

40代で「長い間歯医者に行っていない人」は要注意

40代男女

前述したように、30代になると歯周病の初期症状にかかる人が一気に増えます。これが40代になっても放置され続けていると、歯周病が原因で歯を失うリスクが格段に大きくなります。

事実歯科疾患実態調査(2016年)によれば、40代前半の人で31.1%、40代後半の人で41.1%の人が歯を失っています。

また、2018年に行われた全国抜歯原因調査結果では、歯を抜いた原因で最も多かったのは歯周病(37.1%)ということもわかっています。

したがって40代で「そう言えば、長い間歯医者に行っていないな」という人は要注意。痛みはなくとも、水面下で歯周病が進行している可能性はかなり高いと言えます。

もしそのまま放置を続けて歯周病が悪化すれば、歯を失うリスクは着実に高まっていきます。

加えて、一度歯を失うとなし崩し的にお口の健康が悪化していく可能性が高いことも、長年の研究でわかっています。

例えば左右どちらかの下あごの奥歯を1本失って入れ歯を使用し始めると、数年後にはその反対側の下あごの奥歯が失われ、その次は上あごの前歯が失われ……という順番でお口の健康が崩壊していく確率が高いとされているのです。

このような事態を回避するためには、何よりもまず歯周病を悪化させないこと、可能であれば改善・予防することです。

そうして歯を失うリスクをおさえることができれば、50代以降のお口の健康の維持が楽になります。

40代は30代にも増して仕事が忙しくなってくる時期ですが、自分の将来のためにも歯医者に通い始めることをおすすめします。

50代は将来総入れ歯にならないための「最後のチャンス」

50代男性

50代は、将来総入れ歯にならないための「最後のチャンス」と言える年代です。ここまで解説してきた通り、歯周病は年齢を重ねるごとにゆっくりと、しかし確実に進行していきます。

そのため50代になるまで、専門的なお口のメンテナンスを受けてこなかった場合、すでに赤信号が灯っている可能性が高いと言えます。

もしそれ以上放置してしまうと、「歯を失う→痛みのせいで好きなものが食べられなくなる→総入れ歯(もしくは高額な治療費をかけてインプラントを埋め込む)」という流れは避けられません。

症状の度合いにもよりますが、今から歯医者に通い始めればまだ間に合います

老後に健康な歯で好きなものを食べるためにも、歯の治療費に必要以上のお金をかけないためにも、できるだけ早い段階で歯周病に力を入れている歯医者に通い始めましょう。

まとめ

おくだ歯科医院は歯周病やインプラントに特化した診療をしています。

すると、たびたび「10年前に出会えていたら、こんな状態にはならなかったのに……」と感じずにはいられないような症状を抱えた患者様とお会いします。

もちろん「医学が発達した結果、今だからこそ治療できるようになった症状」もあります。しかし大半は単純に歯医者に通わずに歯周病を放置した結果、40代以降で歯を失ってしまったという方々です。

こうしたケースに関しては、早い段階で正しい知識と技術を持った歯医者に通い始めていれば、十分防ぐことができたはず。だからこそ「10年前に出会えていたら……」と思うのです。

プロがおこなう歯石除去などでも説明していますが、歯周病予防を患者様ご自身だけで行うのは不可能。どうしても歯医者や歯科衛生士の技術が必要です。

「自分は大丈夫だから」などとは思わずに、ぜひとも早いうちに歯医者に通い始めることをおすすめします。

当院でよければいつでも相談にのりますので、お気軽にお電話ください。専門のスタッフが対応させていただきます。

院長 奥田

もしおくだ歯科医院が「通うには遠すぎる」という場合は、各地の信頼できる歯医者を紹介しますので、遠慮なくご相談ください。

診療内容

当院について

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院長紹介

奥田 裕太

1982年生まれ。大阪十三で「おくだ歯科医院」を経営。大切にしているのは「患者様と一緒に悩み、一緒に成長し、笑える、二人三脚の治療」。

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