当院をご紹介いただける医療関係者の方々へのお願い

現在、大阪・十三のおくだ歯科医院では、多くの医療施設より患者様のご紹介をいただいております。

患者様に後悔させない治療」の一環として、医科歯科連携の強化を進めたいと考える当院といたしましても、他の歯科医院様や医科のクリニック様からのご紹介は大変嬉しく思っております。

今回は、ご紹介いただいた患者様がよりスムーズに、かつ安心して当院での治療に移行いただくためのお願いをさせていただきたく存じます。お忙しいところ大変恐縮ではありますが、ご確認のうえ、ご留意いただけましたら幸いです。

歯科関係者の皆さまへのお願い

歯科関係者の皆さまにはご紹介の際、以下の資料を同封した紹介状を作成いただけますと幸いです。

  • これまでの歯科治療歴
  • (可能であれば)レントゲン、口腔内写真

当院では、これまでの歯科治療歴から現在の症状未来の経過を判断し、患者様に対して疾患の原因と放置した場合の結果などを説明したうえで、治療計画の提案をさせていただいております。

そのため、ご担当の先生からの情報提供は非常に重要な資料となります。ご協力いただけますと幸いです。

院長 奥田

また当院は病状によっては積極的に自費診療をお勧めする場合がございます。患者様にご迷惑をおかけしないために、あらかじめその点についてご説明のうえ、ご紹介いただけますとありがたく存じます。

内科関係者の皆さまへのお願い

内科関係者の皆さまにはご紹介の際、以下の資料を同封した紹介状を作成いただけますと幸いです。

  • 既往歴
  • 最新の血液検査の結果

おくだ歯科医院では、歯周病を糖尿病第6の合併症とみなし、口腔内の炎症コントロールにより、炎症性サイトカインに起因するインスリン抵抗性増大を抑制できると考えております。

また、入れ歯や噛み合わせの改善が、炭水化物および塩分摂取量の最適化の一助となる、とも考えております。

事実、内科の先生から当院にご紹介いただいた患者様の中には、歯科治療の結果、血糖値のコントロールが改善したという方も少なくありません。

こうした治療を行うためには、既往歴とともに、初診時の血液検査の結果を把握しておく必要がございます。ご多用のなか、お手数をおかけしますが、ご協力いただけますと幸いです。

院長 奥田

当院では歯周病の治療、入れ歯の調整・製作は保険診療を行っておりますが、被せ物・インプラント治療などは患者様にご説明のうえ、自費診療を積極的に提案させていただいております。あらかじめご了承ください。なお、患者様が保険診療をご希望の場合は、連携歯科医院を紹介しておりますのでご安心ください。

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整形外科関係者の皆さまへのお願い

整形外科関係者の皆さまにはご紹介の際、以下の資料を同封した紹介状を作成いただけますと幸いです。

  • 既往歴
  • 現在飲まれているお薬のリスト
  • 最新の血液検査の結果
  • 骨密度検査の結果

こうした資料のご用意をお願いするのは、骨粗しょう症の症状およびビスフォスフォネート系製剤(BP製剤)の投与の有無について、把握させていただきたいためです。

これまで、骨粗しょう症の患者様に高い効果が認められるBP製剤とMRONJ(薬剤関連顎骨壊死)の関係性については、質の高いエビデンスが提出されてきませんでした。

しかし両者の関係性が指摘されて以来、BP製剤を服用されている患者様は抜歯リスクが高いとし、外科処置を行わない、もしくはBP製剤の休薬を実施するといったケースが見られてきたのは事実です。

ところが、2023年に顎骨壊死検討委員会が作成したポジションペーパーで、次のような趣旨の見解が明らかにされました。

「BP製剤の長期投与は確かにMRONJのリスクを増大させるものの発症率は低く、抜歯等の外科処置に際して休薬等の対応をするメリットは示唆されていない

確かに、目安として投与開始から3年以上の患者様に関しては、ご本人の安心という観点から、歯科での外科処置について一考の余地があるかもしれません。

しかしおくだ歯科医院では、ポジションペーパーを踏まえ、BP製剤の投与を受けている患者様に対して、一概に外科処置の回避、もしくは休薬等の対応をする必要はないと考えております。

むしろ術野の保清、消毒薬・抗菌薬の適正使用、感染病変の除去など綿密な感染対策を行うとともに、歯科治療によって口腔内の細菌をしっかりと管理することで、MRONJのリスクを大きく引き下げられる、というのが当院の考えです。

栄養状態の改善、筋肉量の向上、噛み合わせの安定による転倒防止など、骨粗しょう症の患者様にとって、歯科治療にはメリットが数多くあります

患者様の将来的な健康のため、ぜひ当院をご紹介いただければと思います。

院長 奥田

なお、すでに骨粗しょう症の症状が見られる患者様で、これからBP製剤を投与する予定のある患者様は、抜歯のリスクを最小限にするために投与開始前にご紹介いただけますと幸いです。

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産婦人科関係者の皆様へのお願い

産婦人科関係者の皆さまにはご紹介の際、以下の資料を同封した紹介状を作成いただけますと幸いです。

  • 妊婦健診の結果
  • (あれば)母子健康手帳に注意点等を記載したもの

当院では妊娠性歯肉炎への対応はもちろん、口腔内パノラマレントゲン写真に基づいた骨粗しょう症のスクリーニング検査も実施しております。そのため、歯科検診を通じた産後の骨粗しょう症の早期発見にも対応が可能です。

そのため、上記のような資料をいただければ、患者様の現状を理解したうえで適切な治療の提案、実施を行うことができます。患者様ご自身のためにも、お腹の中のお子様のためにも、ご協力をお願いいたします。

なお、基本的に治療は保険診療で行いますが、大きな虫歯が多数ある場合は自費診療をご提案させて頂くこともあります。あらかじめご了承ください。

また保険診療をご希望の際には連携している歯科医院を責任を持ってご紹介させていただきますので、ご安心ください。

院長 奥田

これから子作りを予定されている患者様、妊娠中で、かつ母子健康手帳の歯科検診欄が空白になっている患者様、問診により歯科の受診歴がない患者様のご紹介もお待ちしております。

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まとめ

当院では、「患者様に後悔させない治療」をモットーに、過去を踏まえ、未来を見据えて患者様の現在の症状にアプローチしております。

したがって、歯科での治療歴や検査結果はもちろん、医科での治療歴・検査結果も、治療のための大切な資料として活用させていただきたいと考えております。

そのため、当院をご紹介いただける際は、できる限り諸々の資料をまとめた紹介状を作成いただけますと幸いです。大阪・十三のおくだ歯科医院を今後ともよろしくお願いいたします。

院長 奥田

医療関係者向け医科と歯科のより密な連携により、患者様のさらなる健康づくりのお手伝いができればと考えております。ご多用のなか、大変お手数をおかけいたしますが、何卒ご協力お願い申し上げます。

診療内容

当院について

デンタルコラム

院長紹介

奥田 裕太

1982年生まれ。大阪十三で「おくだ歯科医院」を経営。大切にしているのは「患者様と一緒に悩み、一緒に成長し、笑える、二人三脚の治療」。

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