みなさん、こんにちは。大阪十三のおくだ歯科医院、院長の奥田裕太です。
一般的に歯科助手という仕事は、国家資格を持ち、歯石除去などの医療行為を行うことができる歯科衛生士と違って、次のような細々とした業務全般を担当します。
- 歯科医院の受付・会計業務
- 患者様の案内
- 歯科医師・衛生士のアシスタント業務
- 治療器具の管理 など
しかし当院の歯科助手の仕事内容は、主にオペアシ(外科手術のアシスタント)です。そのため責任も重く、治療についての理解度や状況把握など、求められるスキルも大きく異なります。
今回話を聞かせてもらったのは、現在当院の歯科助手として、前院長・奥田裕司のオペアシを中心に数多くの手術に立ち会っている林 久美子。
彼女が考える当院で働くやりがいや、歯科助手に求められるスキル、仕事の目標などについて話してもらいました。
歯科助手としてのキャリアを磨きたいという方や、「歯科助手ってどんなことをする仕事なの?」という患者様にぜひご一読いただければと思います。
「“自分もここで治療を受けたい”と思える仕事ができること」おくだ歯科医院だからこそ感じられるやりがい

__まずは今までの経歴について教えてください。
林:軽い気持ちで始めたアルバイトで歯科医療の世界に入り、その後、前職の歯科医院に入職して、審美歯科の自費診療を中心にアシスタントの経験を積みました。10年ほど前におくだ歯科医院に移ってきて、現在に至ります。
__おくだ歯科医院ではどんな仕事をしていますか?
林:主にインプラントなどの外科手術のアシスタント、いわゆるオペアシです。前院長の奥田裕司先生のオペの9割は私がアシスタントに入っています。
そのほかは、先生方や歯科衛生士さんのアシスタント、手術に使う材料の在庫管理や発注、先生の指示に基づいたカルテ作成などです。
__歯科助手の仕事をしていて、やりがいを感じるのはどんな時ですか?
林:患者様から「あなたがいてくれるから安心する」「あなたがいてくれて頼りになった」と言ってもらえる瞬間ですね。
私は患者様のことをかなり観察している方で、治療中はちょっとした仕草などから「そろそろうがいをしたいんじゃないか」「トイレに行かなくて大丈夫かな」「ずっと同じ姿勢で疲れていないかな」と様子を伺っています。
歯科医院での治療はただでさえ辛いものですから、患者様ができるだけ我慢や不安を感じず、「来てよかったな」と思えるようなアシスタントを心がけているんです。だからそういった言葉をかけてもらえると、報われたような気になりますね。
__ではおくだ歯科医院で働いていてよかったな、と思えるのはどんなところですか?
林:“自分もここで治療を受けたい”と思える仕事ができることです。
おくだ歯科医院では、スタッフの多くが患者様と積極的にコミュニケーションをとります。待ち時間に雑談をしたりして、患者様のお話をお聞きしたり、自分のことを話したりするんです。
そうしたやりとりを続けていると、私たちと患者様の間に信頼関係ができていきます。「素敵だな」「いい人だな」という思いが積み重なっていく。
大切な人たちにはやっぱり健康でいて欲しいですし、笑顔でいて欲しいですよね。だからお口に関しても、ちゃんとした丁寧な治療を受けて欲しいと思うわけです。
おくだ歯科医院では、そういう意味で自分たちも胸を張って患者様におすすめできる治療を提供しています。だからここで働いていて良かったなと思いますね。
「先生が『メス』と言ってからではもう遅いんです」歯科助手に求められるスキルとは?

__林さんが考える、歯科助手に求められるスキルを教えてください。
林:歯科助手はもともと、歯科医院の中の細々とした業務全般を担当する仕事です。なので、求められるスキルは歯科医院によって大きく変わるのかなと思います。
それを前提として、おくだ歯科医院の歯科助手に求められるスキルを挙げるとすれば、体力、空気を読む力、そして先読みをして機敏に動く力の3つですね。
__やっぱり体力は必要ですか?
林:オペアシはけっこうタフな仕事ですからね(笑)。
ずっと同じ体勢で1時間ということはしょっちゅうですし、長いケースでは2〜3時間の施術に立ち合うこともあります。しかも医療の現場ですから、緊張感もあります。それが1日何度もあって、毎日続くので、体力は不可欠です。
__空気を読む力というのは?
林:歯科助手の仕事は、この能力が一番大事だと思っています。オペ室では患者様も、先生も自由に話せる状態ではありません。言葉でコミュニケーションがとれないので、意思疎通をするには空気を読むしかないんです。
「患者様が辛そうだからお声かけをしたいけれど、先生は今それをされたら困るだろうから、今の処置がひと段落ついてからにしよう」といった具合です。
__先読みをして機敏に動く力はどうでしょうか?
林:アシスタントというのは、先生が「○○が欲しい」と器具を指定する前に、先読みをして用意しておかなければいけません。極論、先生が手を差し出しただけで、間髪入れずに器具を渡せるのが理想です。
そのためには、あらかじめ手術の内容をしっかりと理解しておくだけでなく、目の前の状況をきちんと把握したうえで、「次はこの器具が必要だな」「次はこの作業が必要になるな」と先読みして、臨機応変に動く必要があります。
よくテレビドラマなどで、医師役の俳優さんが「メス」と言って、そのあと器具が渡されるシーンがありますが、それではもう遅いんです。
だからこの、先読みをして機敏に動く力もとても大切なスキルだと思います。
「今の目標は“次の世代”の育成です」

__現在の仕事の目標は何ですか?
林:次の世代の育成ですね。今おくだ歯科医院の歯科助手は私1人です。今後より多くの患者様に質の高いオペを提供していくには、私以外の歯科助手がアシスタントに入れる状況を作る必要があります。
そのために、新しい歯科助手さんに仲間に加わっていただいて、一緒にオペを支えていって欲しいと考えています。
__おくだ歯科医院の歯科助手は、未経験者でも挑戦できますか?
林:「絶対に無理」とは言いません。でも正直なところ、自費診療中心の歯科医院を経験している方でないと厳しいかもしれません。
__それはどうしてですか?
林:対応している施術の幅が広く、アシスタントに求められる仕事の質も高いからです。
私自身、歯科医院に勤め始めた時はただでさえ歯科用語や器具の名前が覚えられずに苦労しました。未経験の方はそれだけでも大変です。さらに「阿吽の呼吸で手術のアシスタントもこなせ」と言われたら、もっと大変でしょう。
だから未経験となると、かなりのやる気と根気がいるんじゃないかと思います。ただ、おくだ歯科医院には、未経験の方にしろ、歯科助手としての腕を磨きたいと考えている現職の方にしろ、やる気と根気があれば成長できる環境があります。
私はもちろん、先生方や歯科衛生士さんが丁寧に仕事を教えてくれますし、歯科助手専用の教育プログラムもあります。実際私も入職当時、前院長とのオペのあとは毎回みっちり反省会をしてもらっていました。
興味のある方はぜひ一度ご相談いただければ嬉しいですね。
__そうですね。いきなり完璧なオペアシができる必要はなく、一緒に成長していくことができれば大丈夫ですから。林さん、今日はありがとうございました。
まとめ
林は歯科医師の考えていることを的確に読み取り、必要なタイミングで必要なアシストをすかさず入れてくれる、スーパーアシスタントです。
歯科医師、歯科衛生士、歯科助手といった職種の垣根を超えて、一緒に患者様と向き合えるかけがえのない仲間の1人と言えます。
現在おくだ歯科医院では、歯科医師、歯科衛生士、受付とともに、歯科助手として働いてくれる新しい仲間を募集しています。
林が話しているように、当院の歯科助手の仕事は大変かもしれませんが、林を含めたチーム全員でしっかりとサポートさせていただきますので、彼女と共にオペを支えてくれる仲間としてチームに加わっていただける方からのご連絡をお待ちしています。
また、当院では医院の休診日に月に4日、1日4名様限定で院長・奥田裕太の無料相談サービスを行なっております(詳しくはこちらのページから)。
「仕事内容についてもっと詳しく知りたい」などございましたら、ぜひお気軽にご利用ください。

私たちと一緒に、患者様のお口の健康を守っていきましょう!