デンタルコラム

神経治療専門の歯科医師が、おくだ歯科医院だからこそ積み重ねられた経験とは?【歯科医師インタビュー】

みなさん、こんにちは。大阪十三のおくだ歯科医院、院長の奥田裕太です。

当院は自費診療を中心としており、歯科衛生士は患者様1人に対して歯科衛生士が1人の完全担当制を導入しています。

これに対し、歯科医師は担当医が司令塔になりながら、インプラントや補綴(詰め物・被せ物)、神経治療といった専門的技術を持ったメンバーが得意な分野を担当する、という体制をとっています。

今回はこのうち、神経治療の専門家として当院に週1回勤務してくれている峯田茉里(みねだ・まり)先生に、これまでの経歴や入職までの経緯、おくだ歯科医院での仕事内容のほか、おくだ歯科医院だからこそ積み重ねられた経験や今後のキャリアプランなどについてお話を伺いました。

当院でのお仕事に興味を持ってくださっている方はもちろん、歯科医師のお仕事について知りたいという患者様も、ぜひご一読いただければ幸いです。

目次
  1. 5つの歯科医院を掛け持ちする神経治療の専門医・峯田茉里先生
  2. 「全顎治療を踏まえた治療提案から、歯内療法全般に関わっています」おくだ歯科医院での仕事について
  3. おくだ歯科医院だからこそ積み重ねられた経験とは?
  4. 「今後は自分の仕事の“価値”を高められるような働き方ができれば」思い描く将来像について
  5. まとめ

5つの歯科医院を掛け持ちする神経治療の専門医・峯田茉里先生

__まずは当院に入職するまでの経歴について教えてください。

峯田:大学卒業後、研修を経て、神経治療で有名な医療法人晴和会うしくぼ歯科に入職しました。同院にはセミナーのインストラクターとしてのお手伝いも含めると合計で11〜12年ほどお世話になりました。

その後、別の歯科医院に勤務しつつ、共通の知人を通じておくだ歯科医院を紹介していただき、掛け持ちという形で月2回の神経治療に関する診療を担当するようになります。

勤務していた歯科医院を退職後は神経治療の専門医として、おくだ歯科医院を含めた5つの歯科医院で週に1日ずつ診療をさせていただいています。

__周りにそういった働き方をしている先生はいますか?

峯田:矯正歯科や歯科麻酔の分野では珍しくありませんが、神経治療の歯科医師としては関西では私が初めてかもしれません。

これは私に才能があるといった話ではなくて、男性の先生方は独立・開業される場合が多く、女性の場合は専門分野に特化している先生の割合が少ないからだと思っています。

「全顎治療を踏まえた治療提案から、歯内療法全般に関わっています」おくだ歯科医院での仕事について

__おくだ歯科医院ではどのような治療を担当していますか?

峯田:全顎治療を踏まえた治療提案から、歯の内部をきれいに清掃する根管治療、歯の根っこの先を切り取る歯根端切除術、一度抜歯した歯に感染や問題がないか確認してから元の場所に戻す意図的再植術といった手術など、歯内療法全般に関わっています。

__全顎治療を踏まえた治療提案をする際に心がけていることはありますか?

峯田:抜歯するべきかどうかの判定は厳しくやるようにしています。

なぜなら全顎治療(総合的な治療によってお口全体の健康を維持・改善する歯科治療)において、神経治療というのは土台作りの役割を担っているからです。

例えば、近い将来ダメになる可能性が高い歯を無理に残してしまったり、歯の内部の清掃が不完全で虫歯が再発してしまったりすると、後々の矯正治療やインプラント治療の結果に悪影響が出る危険性が高くなります。

そのため検査の段階で慎重なリスク判定が必要なんです。

ですから、患者様のお口の状況や治療期間・治療費用など、いろいろな要素を考慮したうえで、抜歯した場合と抜歯しなかった場合のメリット・デメリットをしっかりと比較・検討するよう心がけています。

おくだ歯科医院だからこそ積み重ねられた経験とは?

__おくだ歯科医院だからこそ積み重ねられた経験はありますか?

峯田:一番は、手術の多さですね。一般的な神経治療というのは、一度根管治療などを行なっても状況の改善が見られない場合に、歯根端切除術などの手術という選択肢をとります。

しかし当院の場合は、こうした手順を踏めないケースが少なくありません。

例えば連結冠と呼ばれる複数の歯をつなげるようにして作られた被せ物を使用されている患者様の場合です。

このようなケースでは、1本の歯の神経治療が必要だからといってその歯のために全ての被せ物を作り変えるとなると、費用面での問題が生まれます。

ところが、被せ物はそのままにしておいて、問題の歯だけを手術すれば、治療費を大幅に抑えられます。

おくだ歯科医院には、複雑な症状を抱えて来院される患者様が多いため、自然とこうした判断が必要な場合が多くなります。

また当院には約40年の歴史があるので、長年通院されている患者様もたくさんいらっしゃいます。

そのため治療記録などから「根管治療などを挟まずに手術に踏み切った方が、より良い結果が得られる」と判断できるケースも多いんです。

様々な事情を抱えておられる患者様の手術を担当できるということは、やりがいを感じるだけでなく、歯科医師としての成長にもつながっています。

「今後は自分の仕事の“価値”を高められるような働き方ができれば」思い描く将来像について

__峯田先生の今後のキャリアプランについて聞かせてください。

峯田:神経治療の仕事が好きなので、今の働き方を深めていきたいですね。

そのために今後は、おくだ歯科医院をはじめ、現在お世話になっている歯科医院や患者様に対して、神経治療の専門医としての仕事の価値を高められるような働き方ができればと考えています。

__では最後に、この記事を読んでくださっている患者様に普段は伝えづらい、感謝の気持ちや治療への思いなどがあればお願いします。

峯田:ない……ですかね(笑)。というのも、私は普段から雑談が多いタイプの歯科医師で、患者様との距離が近いんです。町で患者様とお会いして、その場で立ち話をしたりすることもあります。

だから感謝の気持ちにしても、手術前の励ましの言葉にしても、お伝えしたいことはたいていその場で言葉にしているので、改めて聞かれると……。

__なるほど、わかりました(笑)。いつも気さくな、峯田先生らしいお答えだと思います。今日はありがとうございました。

まとめ

峯田先生は豊富な経験を持ち、普通なら見逃してしまうような歯の亀裂やう蝕(虫歯)も目ざとく見つける、当院の頼もしい仲間の一人です。

それと同時に、様々な歯科医院を掛け持ちされている方だからこそ、歯科医師として、また歯科医院として学ばせていただける機会も多く、これからもチームメンバーとしてお互いに切磋琢磨していくことができればと考えています。

おくだ歯科医院では、峯田先生をはじめとする歯科治療のプロフェッショナルが、患者様と二人三脚でお口の健康を支えてまいります。

なかなか治らないお口の病気や、他院で「どうにもならない」と言われてしまった症状をお持ちの方は、ぜひ一度当院までご相談ください。

院長 奥田

峯田先生はとてもフレンドリーな明るい方なので、もし診察室などでお会いする機会があれば、気軽に話しかけてみてくださいね。

診療内容

当院について

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院長紹介

奥田 裕太

1982年生まれ。大阪十三で「おくだ歯科医院」を経営。大切にしているのは「患者様と一緒に悩み、一緒に成長し、笑える、二人三脚の治療」。

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