デンタルコラム

コロナ禍における学会事情

こんにちは、おくだ歯科医院院長の奥田裕太です。10月に入って関西圏の緊急事態宣言が解除され、街は少しずつですが緊張感が解け、落ち着きを取り戻してきました。

1年半続くコロナ禍のなかで、世間一般の方々と同じ、あるいはそれ以上に私たち医療従事者の日常、仕事には大きな変化がありました。

医科では遠隔医療やオンライン診療などが一部で普及してきましたが、歯科ではそういった形での治療は難しく、患者様のご協力のもと、感染対策を徹底しながらの診療を続けてきました。

そうした診療面での変化も数多くありますが、今回はそれ以外の変化、すなわち知識や技術の研鑽に必要な種々の学会への関わり方についてご紹介したいと思います。

目次
  1. 歯科の学会もリモート化が進む
  2. まとめ

歯科の学会もリモート化が進む

前述の通り、医科に比べて歯科の診療のリモート化には、なかなかうまくいかない事情があります。ただし一方で、学会については積極的にリモート化が進められてきました。

2年前までは月に3回、多い時は10回程度参加できていた勉強会や学会ですが、コロナ禍になってから1年ほどは多くが中止となっていました。それがこの1年ほどでなんとかWEBで開催できるようになってきたのです。

実際、当院でもWEB勉強会を開催したり、そのなかで私や歯科衛生士の太田が研究発表したりすることもありました。

約1年間、WEB勉強会や学会に参加してみて感じた、メリット・デメリットは次のようなものです。

メリットデメリット
・東京などへの移動がなくなるため、体力的には楽になる。・小さな子供がいる場合、長時間集中して参加し続けるのは難しい。
・海外の学会にも移動時間、交通費をかけずに参加できる。
・学会が中止されていた期間に比べれば、吸収できる知識や技術が圧倒的に増える。
・海外の学会の場合、時差の問題で診療時間終了後の真夜中に参加するため、体力的には辛い。
・発表中、参加者の方々のリアクションがわからないため、話に熱が入りきらない。

他にもデメリットとして、WEBでは実習付きの研修会を行うことができないので、新しい技術の習得という点ではやはり限界があります

しかしながら、オフラインで学会や勉強会が行われないことで、大きな副産物が得られたのも事実です。それはチームとしての大幅な連携強化です。

というのも学会や勉強会に割かれる時間が減ったぶん、必然的に院内にいる時間が増え、スタッフとのディスカッションの場も大幅に増えました

結果、新しい技術はもちろん、今までの治療法を練習する回数も増えたため、チームとしての連携が格段に強化されたのです。

個々の実力を磨くためにも、以前のように実地での学会・勉強会を開催できる日が戻ってくることを祈るばかりですが、コロナ禍が収束するまではまだ時間がかかるでしょう。

それまでは、今できることに全力を尽くすほかないと考えています。

まとめ

日進月歩の医療の世界に身を置く限り、知識と技術の研鑽は必要不可欠。コロナ禍といえども怠ることはできません。

かつてのようにオフラインでの情報や技術の交換ができるようになるまでは、まだ少し時間がかかるかもしれません。しかし今の状況でもやれることはたくさんあります

院長の私含め、おくだ歯科医院のスタッフ一同、これからも患者様の健口と健康をお守りできるよう、可能な限りの研鑽をしていきたいと考えています。

院長 奥田

当院スタッフは皆、時間を見つけては新しい知識や技術を学んでいます。すべては患者様と二人三脚で、健口と健康をお守りするためです。

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院長紹介

奥田 裕太

1982年生まれ。大阪十三で「おくだ歯科医院」を経営。大切にしているのは「患者様と一緒に悩み、一緒に成長し、笑える、二人三脚の治療」。

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