デンタルコラム

歯科衛生士の現場ノート② 初診でつくる“安心”と、治療のはじめの一歩

※本記事では、ご本人の同意を得たうえで、実際のレントゲンや口内写真を使用しております。苦手な方やお食事中の方はご注意ください。

※症状の程度や治療の効果・経過には個人差があり、同様の結果をお約束するものではありません。

※文中の見解は、担当した歯科衛生士個人の視点による感想を含みます。

前回のコラムでは、私の友人であるD様が「歯の痛みで食事がつらい」と相談してくれたことをきっかけに、おくだ歯科医院を受診されたお話をご紹介しました。

今回は、その初診時の様子をもとに、D様が感じた安心や医院の取り組みについてお伝えします。

目次
  1. 受付から検査まで——“丁寧さ”が生む安心感
  2. まずは痛みのある部分を処置
  3. 歯磨き指導とセルフケアの大切さ
  4. おくだ歯科医院のチーム医療とシステム説明
  5. おわりに

受付から検査まで——“丁寧さ”が生む安心感

D様は久しぶりの歯科受診ということもあり、最初はかなり緊張されていたそうです。

しかし、受付での対応から検査に至るまで、スタッフが声をかけながら一つ一つ丁寧に進めたことで「不安なく受診できた」と話してくれました。

問診後に行われた口腔内検査やヒアリングでも、痛みや気分に配慮しながら進めていきます。

「今の状態を把握し、これからどう治していくのか」を理解していただくために、私たちは検査結果を一緒に見ながら説明し、疑問点はその場で解消するようにしています。

初診時の口腔内写真を一緒に確認しながら説明

初診時の写真を通して、D様ご自身も自分の口腔状態をしっかり把握できたとのことでした。

まずは痛みのある部分を処置

初診では、奥歯の痛みが強く、まずその部分の虫歯治療を優先しました。

ただし、D様の場合は重度の歯周病と糖尿病の影響も確認されたため、本格的な治療を進める前に「全身の健康管理と口腔環境の改善を両立させる」方針が必要となりました。

パノラマX線写真で口腔全体の状態を確認

医師からは、

・糖尿病の数値改善を並行して行うこと
・毎日のセルフケアで歯ぐきの状態を整えること
・定期的に来院し、状態を見ながら無理なく治療計画を進めること

といったご説明をさせていただきました。

D様も「一方的な治療ではなく、自分と一緒に考えてくれる姿勢に安心した」と話されています。

担当医師である奥田裕太先生からは、初診の印象と今後の方針について、次のようなお話がありました。

「年齢のわりに歯ぐきの炎症が強く、15年ぶりの受診ということもあって歯石の付着も多い状態でした。歯科恐怖症もあり、痛みも出ている。初回の段階でどこまで治療に踏み込むか、正直悩みました」

まずは痛みのある部分の応急処置を行い、そのうえで歯ぐきの炎症が強く全身の状態の関与も考えられたことから、内科の受診と歯周基本治療を並行して進める。そうした方針のもと、今後の治療計画を立てました。

歯磨き指導とセルフケアの大切さ

おくだ歯科医院では、初診時から歯科衛生士による歯磨き指導を丁寧に行います。

D様にも、歯ブラシの持ち方・力加減・磨く順序・使う道具など、日々のケアを一つひとつ確認しながらサポートしました。

「正しい磨き方を教えてもらってから、歯ぐきの状態を見る意識が変わった」とお話しされ、セルフケアへの意識が高まったことを実感されているようです。

歯科衛生士として最初に感じたのは、口腔内がかなり乾燥していることでした。歯ぐきの炎症も重度で、糖尿病のコントロールがうまくいっていないのではないかと想像できる状態でした。

改善までの期間については、正直なところ見通しが立ちませんでした。同じような状態の方と単純に比べることは難しいのですが、炎症が明らかに治らない、年齢のわりに重症度が高いという場合、私たちは全身の疾患を疑うことが多くあります。喫煙と糖尿病は、歯周病の分類でも評価の項目のひとつになっているほどです。

糖尿病がある場合、口腔内を整えるだけでは足りません。血糖のコントロールも並行して必要になるため、お口の中だけを見ていては前に進みません。内科の先生との連携が重要になってきます。

だからこそ、友人ではなく一人の患者さまとしてお話しすることにしました。虫歯や歯周病のことだけでなく、糖尿病についても正しい知識を持っていただきたい。いまのことだけでなく、これから先のご自身の体のことに真剣に向き合ってほしいと考えたからです。

おくだ歯科医院のチーム医療とシステム説明

初診の最後には、医院のシステム説明を行いました。

おくだ歯科医院では、チーム医療体制を採用しており、歯科医師・歯科衛生士・受付スタッフなどが連携して一人の患者さまをサポートします。

また、完全予約制を基本とし、患者さま一人ひとりの時間をしっかり確保しています。

担当となる医師や歯科衛生士の写真・名前・紹介をお渡しすることで、D様も「これからこの方々に診てもらえるんだ」と、安心して受診を続ける気持ちになったそうです。

おわりに

D様の初診を通して、改めて感じたのは“初回の安心体験”の大切さです。

どんなに高度な技術があっても、まずは患者さまに「ここなら大丈夫」と思っていただき、継続して受診してもらえることが、何よりの第一歩だと思います。

これからもおくだ歯科医院では、丁寧な説明と寄り添う姿勢を大切にしながら、安心して通っていただける医院づくりを続けてまいります。

診療内容

当院について

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院長紹介

奥田 裕太

1982年生まれ。大阪十三で「おくだ歯科医院」を経営。大切にしているのは「患者様と一緒に悩み、一緒に成長し、笑える、二人三脚の治療」。

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