デンタルコラム

2018年1月のデンタルニュース知覚過敏について

みなさん、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

歯科医師の木原です。

「寒い季節になると、水道の水で歯がキーンとしみる・・・」という経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。それは「知覚過敏」の症状かもしれません。

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知覚過敏は多くの場合、歯ぐきが下がって歯の根っこの部分の象牙質が露出したり(これを「歯肉退縮」といいます)、歯の表面のエナメル質が削れてその内側にある象牙質が露出したりすることで起こります。冷たい食べ物などを食べると、露出した象牙質の表面にある象牙細管という細い管から神経まで刺激が伝わり、しみる・痛いといった症状が現れます。

 

 hypersensitivity-picture-reason-450  出典 LION

 

では、どうして歯ぐきが下がったり、エナメル質が削れたりしてしまうのでしょうか?主な原因として以下が挙げられます。

 

①誤った歯磨き:

研磨剤の入った歯磨き粉や硬い毛先の歯ブラシを使用して強い力で歯磨きをすると、徐々にエナメル質が削れたり歯ぐきが下がったりしてしまいます。

②歯周病の進行:

 歯周病が進行すると歯ぐきが下がります。

③歯ぎしり:

 歯ぎしりをする癖があると、徐々にエナメル質が削れます。

④かみ合わせ:

 かみ合わせが悪いと、一部の歯だけに大きな力が加わってエナメル質が傷ついたり欠けたりします。

 

⑤飲食物:

 酸っぱい食べ物や飲み物などに含まれる酸によってエナメル質が溶けてしまうことがあります。

 

知覚過敏に対する処置としては、

①薬剤・コーティング剤による象牙質の保護

②樹脂の詰め物による象牙質の保護

③レーザー照射

④歯周病の治療

⑤マウスピース装着によるエナメル質の保護

⑥知覚過敏用の歯磨き粉の使用

などがあります。

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知覚過敏用の歯磨き粉に関してですが、当院にはLIONの「システマ センシティブ」という歯科専売の歯磨き粉を販売しておりますので、一度お試しになってくださいね。

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当院について

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院長紹介

奥田 裕太

1982年生まれ。大阪十三で「おくだ歯科医院」を経営。大切にしているのは「患者様と一緒に悩み、一緒に成長し、笑える、二人三脚の治療」。

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