デンタルコラム

私たちが「患者様に後悔させない治療」のために下した決断について

こんにちは、院長の奥田裕太です。

おかげさまで、現在当院はご予約が取りづらくなるほど、多くの方々にご利用いただいております。

患者様にご迷惑やご不便をおかけすることもあり、私たちとしてもなんとかできないかと、スタッフ一同ずっと考えてきました

その中で解決策として、2つのアイデアが見えてきました。一つは予約枠の単純な増枠、もう一つは本当に私たちの治療を必要としている患者様に全力を注ぐことです。

おくだ歯科医院では今回、後者の解決策をとるという決断を下しました。それは「患者様に後悔させない治療」を確実に提供し続けるためです。

今日はどのような経緯で本当に私たちの治療を必要としている患者様に全力を注ぐ、という決断に至ったのかについて、お話しできればと思います。

目次
  1. おくだ歯科医院のモットーは「患者様に後悔させない治療の提供」
    1. 患者様に後悔させない治療とは現時点で最善の治療
    2. 自費診療の費用の内訳について
  2. 単純な増枠では、おくだ歯科医院の目指す治療はできない
  3. まとめ

おくだ歯科医院のモットーは「患者様に後悔させない治療の提供」

患者様に後悔させない治療とは現時点で最善の治療

今回の決断の経緯についてお話しする前に、まず私たちの治療とは何かについて、改めてお話しできればと思います。

私たちの治療とは、すなわち患者様に後悔させない治療です。これは場合によっては健康保険が適用される保険診療の範囲を超え、最新の技術や素材を使った自費診療になることも少なくありません。

例えば虫歯を削った詰め物として主流となっている素材はパラジウム(いわゆる銀歯)ですが、実はこの素材を使用すると5〜6年で再治療が必要になることがわかってきています。

そのため当院では天然の歯に近い素材であり、現時点で最善の治療とされている、セラミックによる治療を積極的に提案しています。

確かに保険診療で安く済むパラジウムに対しセラミックは保険適用外の素材なので、コスト面のデメリットはあります。

しかし長期的な視点に立った場合、セラミックによる治療の方が、患者様に後悔させないと考えているからです。

自費診療の費用の内訳について

自費診療を積極的におすすめすると、「歯医者が儲かるからでは?」と言われることもありますが、これには先日のお知らせにも書いた医科と歯科の保険診療の違いが大きく関わっています。

さらに言えば、そもそもパラジウムをセラミックにしたからといって、単純に歯医者が儲かるわけではありません。

パラジウムなら費用は数千円で済むところが、セラミックの場合は数万円かかるのは事実です。しかしこの金額には、セラミックの素材の費用以外に、多くの時間と労力、技術力が含まれているのです。

入念に虫歯を除去し、丁寧に歯の形を整え、精密に型をとり、正確にセラミックの詰め物を作ってもらい、仕上がった詰め物を安全・確実に装着する。

一連の作業を高いレベルでこなせる歯医者やサポートスタッフ、そして詰め物を作る歯科技工士の方々。

これら全てが揃って初めて、患者様に後悔させない治療が実現できるのです。

院長 奥田

単に素材の差で、セラミックだから高いということではないのです。

単純な増枠では、おくだ歯科医院の目指す治療はできない

では、なぜ今回、私たちが本当に私たちの治療を必要としている患者様に全力を注ぐという決断を下したのかというと、それこそがおくだ歯科医院の使命だと考えたからです。

ご予約が取りづらい状況にあるならば、単純に予約枠を増やせば問題は解消されるようにも思います。当院でも次のようなアイデアが出ました。

  • 1時間の予約枠を45分に短縮して、回転効率を上げる。
  • 木曜日の休診日をなくし、診察時間を長くする。
  • 移転、増築を行い、椅子の数を増やす。 など

しかし予約枠を短縮すれば、医療の質を下げざるを得ません。

休診日に診療をするとなれば増員することになり、日によってスタッフの技量にばらつきが出る、人材教育などスタッフが自分の仕事やスキルアップに割く時間が減るなどの問題が生じます。

移転によって、今まで通ってくださっていた患者様にご不便をおかけするリスクもあります。

―――単純な増枠では、おくだ歯科医院の目指す患者様に後悔させない治療は実現できない。

全スタッフで何度も議論を重ねた結果、私たちはこの結論に至りました。だから増枠するのではなく、本当に私たちの治療を必要としている患者様に全力を注ぐことにしたのです。

院長 奥田

今のチームで、妥協することなく、やれる限りの最高品質の医療を提供しよう。それがスタッフの総意でした。

まとめ

私たちが今回下した決断により、希望と異なる治療になったり、費用面で折り合いがつかなかったりと、ご迷惑やご不便をおかけする場合も出てくるかと思います。

しかし、それは何よりも患者様のお口の健康を一生涯守り後悔させない治療を提供するため。どうしてもという場合は他院のご紹介などの対応もしておりますので、ご理解・ご協力いただけましたら幸いです。

院長 奥田

もちろん保険診療でも十分なケースであれば、自費診療を無理におすすめすることはありません。すべては「患者様のお口の健康にとって最善の治療かどうか」が判断基準です。

診療内容

当院について

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院長紹介

奥田 裕太

1982年生まれ。大阪十三で「おくだ歯科医院」を経営。大切にしているのは「患者様と一緒に悩み、一緒に成長し、笑える、二人三脚の治療」。

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