デンタルコラム

ロサンゼルスで開催された学会に参加してきました

みなさん、こんにちは。おくだ歯科医院院長の奥田裕太です。

【2022年9月】院長出張のお知らせに書かせていただいた通り、9月20日から9月23日までの4日間、お休みをいただきご迷惑をおかけしました。

今回の出張は、ロサンゼルスで開催される学会に参加するためのものでした。

台風の影響で関西国際空港からロサンゼルスへの便が欠航になるというトラブルのほか、コロナ禍での数年ぶりの渡米など、心配な点もありましたが、なんとか無事に学会での発表を終え、帰国することができました。

以下では、現地の様子や学会で行った発表の内容などについてご紹介します。

目次
  1. OSCSCの勉強会で症例発表
  2. まとめ

OSCSCの勉強会で症例発表

今回参加したのはOSCSC(Osseointegration study club of Southern California)が開催する勉強会です。

Osseointegrationとはインプラントのチタンと骨が光学顕微鏡のレベルで直接的に一体化した状態のこと。

OSCSCはこの分野のエビデンスに基づく情報と臨床に基づく情報を集めて共有することで、より長期的なインプラント治療の技術を研究することを目標としています。

学会の設立は1985年。欧米でチタン製のインプラント治療が始まったのが1965年ごろ、日本では1983年ごろですから、歴史ある学会だということがわかっていただけるかと思います(詳しくはインプラント治療の歴史をご覧ください)。

ちなみに、私と父が所属しているOJ(Osseointegration study club of japan)はこの学会の日本支部です。

OSCSCでは数ヶ月に一度、世界中からロサンゼルスに歯科医師が集まり、症例発表や講演をはじめとする情報交換をしており、今回はカリフォルニア州時間で9月23日に開催されたのです。

午前中の最初のセクションの発表では、以前から関心のあった、睡眠時無呼吸症候群に対しての歯科的なアプローチについての症例が紹介され、大変興味深いお話が聞けました。

私の担当は、午前の二つ目のセクションでした。発表させていただいたのは、デジタル技術による治療シミュレーションを活用した症例です。

術前に治療終了時の前歯の形や色をシミュレーションすることで、患者様とイメージを共有し、治療内容の簡略化と効率化を実現したケースを紹介しました。

おくだ歯科医院で約5年前から取り組んできた内容だったので、日本よりもデジタル化が進んでいるアメリカで、このような発表ができたことを誇らしく思います。

発表の機会をくださったRoy Yanase先生(OSCSC創設者、元会長)とKent Ochiai先生(OSCSC現理事長、南カリフォルニア大学教授)には深く感謝しています。

午前のセクションが終わったあとは、ランチブレイクを挟み、インプラントのケースや最新の知識を交換し合う、有意義な勉強会が続きました。

まとめ

ロサンゼルスは年間を通して数日しか雨が降らない地域で、滞在中の気候も非常に快適でした。またプライベートでも遊びに行きたいと思えるような場所です。

日本から同行してくださった先生方や、前日に発表の練習に付き合っていただいた、歯科医療器具製造メーカーのデンテックの皆さんにも感謝します。

患者様にはお休みをいただきご迷惑をおかけしましたが、この経験を活かして、これからも患者様に後悔をさせない歯科治療を提供していきたいと考えています。

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院長紹介

奥田 裕太

1982年生まれ。大阪十三で「おくだ歯科医院」を経営。大切にしているのは「患者様と一緒に悩み、一緒に成長し、笑える、二人三脚の治療」。

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