デンタルコラム

自分の歯に興味を持ちましょう

こんにちは、歯科衛生士の河野です。

本日は、患者様のお口の健康を維持するために、私たち医療従事者がしなければいけないこと、そして患者様ご自身にお願いしたいことについてお話ししたいと思います。

目次
  1. お口の健康を維持するには「歯医者と患者様の二人三脚」が必要
  2. だから自分の歯に「興味」を持って欲しい
    1. おくだ歯科医院の治療の説明が「長い」理由
    2. 患者様にお願いしたいこと
  3. まとめ

お口の健康を維持するには「歯医者と患者様の二人三脚」が必要

おくだ歯科医院では「通院するすべての患者様が一生自分の歯でおいしく食事でき、幸せに生活できること」を目指しています。

そのために私たちスタッフはいろいろな勉強会に参加したり、毎日臨床の現場でのお仕事に向き合ったりする中で学び、技術を磨いています。

また、どうしたらより良い治療(=将来のお口の健康を見据えた治療)を受けて頂けるか、「普段の生活の中で歯について考える時間を増やしてみよう!」「しっかりとした治療を受けたい」と思ってもらえるのかを、全員が日々考えています

しかし残念ながら、「通院するすべての患者様が一生自分の歯でおいしく食事でき、幸せに生活できること」を実現するためには、私たちだけの努力では限界があります。

なぜなら、毎日の生活の中でお口のお手入れをしたり、定期的に歯科医院に通ったりするのは、患者様自身だからです。

治療をしたり、メンテナンスなどの大切さを伝えたりするのは歯医者の仕事。でも、将来自分の歯で美味しく食事ができ、幸せに生活できるよう、治療への第一歩を実際に踏み出すのは患者様にしかできません。

歯科医院での治療は、歯医者と患者様の二人三脚で進めていく必要があるのです。

だから自分の歯に「興味」を持って欲しい

おくだ歯科医院の治療の説明が「長い」理由

患者様に治療の必要性やメンテナンスの大切さを理解していただくには、まず何よりも説明が大切です。

なぜなら歯科医院での治療は方法によって、再発のリスク、詰め物などの素材の耐久性、身体への影響、見た目の美しさなどさまざまな点で違いがあるからです。

そのため、

  • 今現在自分の口の中はどういった状態なのか
  • 将来どのような不安があるのか

といった基本的な内容はもちろん、お口の将来、費用面、期間など考慮しながら、患者様にとって最善の治療をご提案させて頂きます。

一般の歯科医院に比べると、私たちの医院は多少説明が多いかもしれませんが、良い治療をしようと思うと、歯医者の一方的な押し付けではなく、患者様にも十分に納得していただいた上で治療をしていただく必要があります。

だからこの説明の時間は、患者さんにとっても私たちにとっても必要不可欠なものなのです。

患者様にお願いしたいこと

しかし先ほども書いたように、歯科医院での治療は、歯医者と患者様の二人三脚で進めていく必要があります。ですから、歯を守っていくためには、患者様にも自分の歯に興味を持っていただかなければなりません。

歯の病気の多くは、痛みがないまま進行していきます。痛みが出た頃には、症状が深刻化していることも多く、しっかりと直すには時間がかかってしまいます。

にもかかわらず、「とりあえず今痛いところを治してそれで終わり。また、悪くなったら通院しよう」ということを繰り返していては、一生涯を通じて自分の歯で美味しくお食事することはむずかしくなります

確かに悪いところを治すだけの治療は、痛みも少なく、1日で治療が終わってしまうこともあります。長々とした説明も要りません。

でも、どんなに痛くなく、どんなに治療が早くて便利でも、それはその時だけの良さ、その場しのぎの治療でしかありません。

そんなことを続けていては、どうしても来院いただくたびに症状は進行していってしまいます。そうして悪化していくお口の中をみることは、私たちにとっても辛いものです。

これを読んでいる皆様は、ご自身の歯が全部で何本あるか考えたことはありますか?私はよく患者様にこの質問をするのですが、多くの方が「分かりません」「考えたことなかった」などの返答をされます。

それくらい歯について改めてかんがえることはないのでしょう。実際生活する中でお口の中に関して何も困ったことがないのでしょう。

でもその裏では、お口の健康が少しずつ悪化していっているかもしれないのです。だからぜひこの機会にご自身のお口や歯に興味を持ってください。それが日々のメンテナンスや歯科医院での定期検診につながっていくはずです。

まとめ

繰り返しになりますが、おくだ歯科医院が目指している治療のゴールは「通院するすべての患者様が一生自分の歯で美味しく食事ができ、幸せに生活できること」です。

そのためには、多少の時間はかかっても最低限のご説明はさせて頂きたいと考えておりますし、患者様がご自身の歯に興味を持ってくださるきっかけになると考えております。

ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

診療内容

当院について

デンタルコラム

院長紹介

奥田 裕太

1982年生まれ。大阪十三で「おくだ歯科医院」を経営。大切にしているのは「患者様と一緒に悩み、一緒に成長し、笑える、二人三脚の治療」。

詳しく見る