毎日テレビやネットニュースでは、新型コロナウイルスの話題でもちきりですが、皆さんはしっかりと予防されていますか?
新型コロナウイルスに関するデータがあちこちで発表されており、いったいどれが正しいのかがわからなくなりますが、先日2020年2月11日までに新型コロナウイルスへの感染が発覚した約4万5,000人に対して、中国の感染症専門家チームが実施した大規模な分析調査の結果が発表されました。
これによると、新型コロナウイルスの死亡率は中国全土で2.3%、このうち全体の死者数の9割を占めるのが爆心地である武漢市で、死亡率は2.9%にも上ったそうです。一方でそのほかの地域では0.4%と、大きく下がります。
といってもこの0.4%という数字は、決して低くありません。例えば先進国における麻疹の死亡率は0.1〜0.2%、インフルエンザで約0.1%。
これに比べると新型コロナウイルスは少なくとも2〜4倍程度の死亡率があるのです。遅かれ早かれ、日本でも流行が加速していきます。予防をしておくに越したことはないでしょう。
マスクや消毒の効果は?

今わかっている新型コロナウイルスの主な感染経路は、麻疹、結核などに見られる空気感染ではなく、飛沫感染(咳やくしゃみなどによる唾液からの感染)と接触感染(皮膚や粘膜などの直接的な接触による感染)とのこと。
このことから咳エチケットと手洗い、アルコールによる手指消毒でかなりの予防効果があるということです。
感染予防のためにマスクを着用するのも重要ですが、特に咳が出ている時は、感染を拡大させないようにマスクを着用し、外出を控えましょう。
マスクは感染の予防効果もありますが、一番効果があるのは感染の拡大防止です。
ウイルスに対するマスクでの予防効果は、マスクの繊維よりウイルスのサイズが小さいので通り抜ける、などいろいろな情報がありますが、だからと言って着用しなくてもいいという話にはなりません。
感染者のマスク着用が、感染の拡大防止に絶大な効果があることは確かだからです。
また、感染した人の唾液がついたところを触った手で食事をしたり、目をこすったりすることでの接触感染が多いとの報告もあります。したがって外出後、食事前の手洗いも効果的と言えそうです。
感染を防ぐために

私たち歯医者や歯科衛生士は、日常的に唾液や血液に触れることが多いので、飛沫感染・接触感染のリスクもそのぶん高くなっています。
そのため診療時はマスクと手袋、防護メガネを着用し、感染予防に努めています。
また受付とお手洗いに、アルコール消毒液を設置しました。患者様も万が一のことを考え、適宜ご利用いただければ幸いです。