デンタルコラム

2019年12月のデンタルニュース学会参加のご報告

こんにちは、麦田です。今年も間もなく終了となり、当院も年の瀬であわただしくしています。

 

去る12月7・8日、当院は休診日を設けて、学会参加のため歯科医師・歯科衛生士でこぞって東京へ行ってきました。

参加したのはJIADS総会という、おくだ歯科が所属するスタディグループの総会なのですが、歯周病治療(歯ぐきや歯槽膿漏の治療)、インプラント治療および補綴治療(かぶせ物の治療)に熱心な先生方のご講演を拝聴してきました。

今回はおくだ歯科医院の院内勉強会に参加してくれている上野先生の会員発表や、OBである大川先生の書籍の発表などもあり楽しみにしていた学会でした。

 

 

 私が特別興味のあったのはロサンゼルスで歯科医業をされているKan先生の特別公演だったのですが、ご自身の数十年にわたるインプラント治療のなかで、実際に行ったインプラント処置の失敗事例をもとに考察や改善策を交えてインプラントの長期経過についてお話しくださいました。成人してからの顎の骨の成長の実例は特に興味深く、22歳の女性に対するインプラントに対し、10年で被せ物の頭が半分隠れるほどに骨と歯ぐきが発達している写真には驚きました。

歯は骨の成長に合わせて自然と位置が移動しますが、インプラントを入れた骨の部分では成長が止まる為、周りの歯に置いて行かれるように歯ぐきに埋没していたため起こったことでした。近年では成人後の骨の成長は歯科界でも注目されており、インプラント治療を行う年齢の重要性を感じました。国内外でもインプラントの長期経過を追う臨床研究はまだまだ発展途上であり、インプラント処置後の30~40年先が読み切れないだけに、長期間を見据えたインプラント治療を行うこと、また50歳、60歳までは歯を喪失させないようにすることは歯医者と衛生士の仕事だと感じました。

 

お休みを頂き患者様にはご迷惑をお掛けしましたが、この学会で学んだ知識を皆さんに還元出来るよう頑張りたいと考えています。

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院長紹介

奥田 裕太

1982年生まれ。大阪十三で「おくだ歯科医院」を経営。大切にしているのは「患者様と一緒に悩み、一緒に成長し、笑える、二人三脚の治療」。

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