定期検診の実施

おくだ歯科医院は、インプラントを上手に埋め込めたからと言って「治療が成功した」とは考えません。

なぜなら歯科治療の成功は、患者様が生涯にわたってお口の健康を維持することだからです。

インプラントはどんなに上手に埋め込めても、メンテナンスを怠ればインプラント周囲炎などの病気の原因になります。

これを防ぐためには、定期検診を実施し、患者様のお口の健康をサポートしていく必要があります。

実際、おくだ歯科医院の患者様には手術後も定期的に検診を受けていただいています。

中には25年以上も3ヶ月に1回の清掃と、1年に1回の検診を欠かさない患者様もいます。

ここでは定期検診の必要性と、効果的な検診を受けるために注意するべき点を解説します。

歯科治療は「早期発見・早期治療」が大切

3つの約束定期検診

日本では痛みや不具合を感じない限り歯科医院には行かないという人が大半です。

「痛くてもうどうにもならない」という段階まで放置してしまう人もしばしば見られます。

一方予防歯科先進国であるアメリカやスウェーデンなどでは、歯科医院に行く目的の大半が定期検診です。

日本はこの意味で歯の後進国と言えます。

ではなぜ予防歯科先進国の人々は、定期検診を受けに歯科医院に行くのでしょうか。

それは歯科治療においては、「早期発見・早期治療」が肉体的にも経済的にも大切だからです。

例えば車のメインテナンスをする場合、小さな不具合を放置したままエンジンが故障するまで乗り続けると、莫大な修理費用が必要になります。

歯科治療も同じ。

虫歯を削るだけ、軽度の歯周病を治療するだけなら時間もコストも少なくて済みます。

しかし「まだ痛まないから」「生活に支障がないから」という理由で症状を放置していると、数十万円、数百万円といった費用をかけなければ、元の状態には戻せなくなってしまいます。

こうした事態を回避するには、歯科医院での定期検診を受け、「早期発見・早期治療」を心がける必要があるのです。

毎日の歯磨きだけでは「インプラント周囲炎」を防げない

「でも毎日食後には歯を磨いているし、大丈夫でしょ」と思う人もいるかもしれません。

しかし、残念ながらインプラントにたまる細菌は、歯磨きだけできれいにはできません。

インプラントにたまる細菌は、特にインプラントの上の被せ物とインプラントとの接合部にたまりやすいことがわかっているからです。

これはどう頑張っても歯ブラシでは掃除できない部分です。

インプラントを埋め込んだ以上は、歯科医院に行って定期検診を受けなければ、お口の中を清潔に保つことはできないのです。

「そうは言っても定期検診にもお金はかかるし、面倒だ」と思う人もいるかもしれません。

しかしインプラントにたまる細菌を放置し続けていると、インプラントの周辺に残っている自分の歯まで失う危険があります。

その原因がインプラント周囲炎です。この病気はインプラントにたまった細菌が原因となって炎症を起こすというもの。

放置し続けると、重度の歯周病と同じようにインプラントの土台となっている骨がなくなり、インプラントが抜け落ちてしまいます。

さらに進行度合いによっては周辺の歯の土台になっている骨までなくなってしまい、インプラントを増やさなければならなくなります。

こうなると定期検診にかかる何倍もの時間とコストが必要になります。

院長 奥田

生涯にわたって食事を楽しむためにも、お口の定期検診は必要不可欠です。

効果的な検診には衛生士の技術と経験が必須

しかし定期検診にさえ行っていればいいのかというと、答えはNOです。なぜなら検診時に異常が見過ごされてしまえば意味がないからです。

定期検診は基本的に歯科衛生士が行いますが、全ての歯科衛生士が歯周病などの異常を的確に発見できるわけではありません。

早期発見・早期治療を実現するためには、歯科衛生士の知識と技術、経験が必要なのです。

したがって定期検診を受ける歯科医院を選ぶ際は、実力のある歯科衛生士が在籍しているのかを見極める必要があります。

その時にチェックして欲しいのが、キャリアの長さと資格です。

もちろんこれらだけで実力の有無を完全に把握することはできません。

しかしキャリアが長いほど多くの経験を積んでいる可能性が高い点と、資格をとるには実務経験、学会への参加、専門医や指導医の推薦などが必要になる点を考えると、少なくとも「実力のある可能性が高い」と言うことはできるはずです。

おくだ歯科医院の歯科衛生士は、ほとんどが10年〜20年のキャリアの持ち主で、中には日本口腔インプラント学会専門衛生士と日本臨床歯周病認定衛生士の資格を持っているスタッフも在籍しています。

院長 奥田

当院は独自の教育システムを導入しているため、資格を持っていないスタッフの知識や技術のレベルも高くなっていると自負しています。

まとめ

インプラントを自分の歯のように使い、安心して長く付き合っていくためには、メインテナンスが必要不可欠です。

これを怠ると、どんなに正確にインプラント手術を行えたとしても、遅かれ早かれお口の中のトラブルにつながります。

おくだ歯科医院ではそのような事態を防ぐために、十分な実力を持つ歯科衛生士に定期検診を担当してもらっています。

インプラント手術はもちろん、その後のお口の健康のサポートも、ぜひ当院にお任せください。

診療内容

当院について

デンタルコラム

院長紹介

奥田 裕太

1982年生まれ。大阪十三で「おくだ歯科医院」を経営。大切にしているのは「患者様と一緒に悩み、一緒に成長し、笑える、二人三脚の治療」。

詳しく見る