教育システムについて

患者様に最適な歯科医療を提供するためには、歯科医師はもちろん、歯科衛生士や歯科助手にも高い技術と経験が必要です。

高品質のサービスという意味では、受付の能力も無視できません。

しかしすでに十分なスキルを持っている人材ばかりを採用するのはほとんど不可能です。

そのため他の企業と同じように歯科医院でも、採用した人材を手間暇かけて育てていかなければなりません。

ただし、あまり手間暇をかけすぎると、そのぶん患者様に提供できる歯科医療の質を上げるまでに時間がかかってしまいます。

ではどうすれば人材育成のスピードを上げられるのか。その答えの一つが「緻密に設計されたスタッフ教育システム」だとおくだ歯科医院は考えます。

ここでは現在の歯科人材が抱える問題を指摘するとともに、当院が実践しているオリジナルのスタッフ教育システムについて紹介します。

歯科医師・歯科衛生士は「一生勉強」

外科医や内科医など、いわゆる「医科」の医師の多くは、自分たちの仕事を「一生勉強だ」と言います。これは「歯科」の医師はもとより、衛生士も同じです。

例えば歯周病治療の基本中の基本である歯石除去一つとっても、確実な技術を身につけるまでに最低3年は必要です。

最短期間でマスターしようとするなら、指導する側は「どう教えれば早く仕事を覚えてもらえるか」と考え、指導される側は「早く仕事を覚えるにどうすればいいか」と考え続けなければいけません。

インプラント治療や審美治療などより高度な施術なら、マスターするまでにもっと時間がかかります。

また、現場で学ぶことも大切ですが、書籍や論文を読んだり、他の歯科医師や歯科衛生士と意見交換をする時間も同じくらい大切です。

患者様に最適な治療を提供するためには、スタッフに日々向上心を持って仕事に臨んでもらう必要があるのです。

しかし全ての従事者が高い意識で仕事に臨んでいるわけではありません。

例えば2016年12月31日時点で日本の歯科医師数は10万4,533人、2018年12月31日時点での就業している歯科衛生士は13万2,635人となっていますが、このうち複数の学会や勉強会に所属している人はそれほど多くありません。

ただ、仕事へのモチベーションが低い従事者が多いのには、本人たち以外にも原因があります。それは歯科医院におけるスタッフ教育システムの不十分さです。

スタッフが育っていくための最適なシステムがない

たいていの人はきちんと指導を受けたり、努力や結果に対しての評価を受けたりすれば、自然とモチベーションが上がるものです。

しかし歯科業界は、実際の施術を通して経験値を積んでいく形の教育を行っている歯科医院が多い傾向にあります。

とりわけ小さな歯科医院では明確な昇格や昇進のルールが存在しない「人事不在」の状態が一般的です。

もちろん人事不在の歯科医院にも、高いモチベーションで仕事に臨んでいるスタッフがいないわけではありません。

しかし人事不在の場合、人事評価の仕組みもないので、やる気のあるスタッフが正しく評価にくくなります。

頑張りを認められないことほど人のモチベーションを削ぐものはありません。

採用した歯科医師、歯科衛生士のほか、歯科助手や受付をきちんと育成し、患者様により良い歯科医療を提供するためには、きちんとしたスタッフ教育システムや人事評価システムが必要不可欠だと、おくだ歯科医院は考えています。

一から作り上げた当院の教育システム

実際、コンサルティングサービスなどを通じてスタッフ教育システムや人事評価システムを外注して導入する歯科医院が増えてきており、一定の成果を上げているようです。

しかしこうした外注のシステムは費用がかさむうえに、どうしても使い勝手の悪いところがあり、導入が難しいというのが当院の考えです。

そのためおくだ歯科医院では、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、受付、それぞれにオリジナルの教育・評価システムを構築。

毎年のように調整のためのマイナーチェンジを繰り返しながら、常に最善の形で運用しています。

正直なところ、おくだ歯科医院がスタッフに求めるレベルは非常に高く、働き続けるのは楽ではありません。

夜に医院に残って勉強や練習をすることもあれば、休みを返上して学会に参加しなければならないこともあります。

途中で耐えきれなくなって辞めていくスタッフもいます。

一方で、長年頑張り続けていくれているスタッフもたくさんいます。彼らを見ていて思うのは、プロとして技術を磨いたり、経験を積んだりすることにやりがいを感じる人たちだということです。

当院が目指している歯科医療に日々近づくことができているのは、こうしたスタッフに支えられているからなのです。

院長 奥田

レベルの高いスタッフと一緒に働くことで、経営者であり歯科医師でもある私も「負けてられないな」と日々背筋が伸びる思いをさせてもらっています。

まとめ

みなさんが歯科医院に求めるのは何でしょうか?

もし「生涯にわたって、お口の健康を守るサポートをしてほしい」と思うのであれば、向上心を持って仕事に臨んでいるスタッフが多い歯科医院をおすすめします。

というのも、勉強を続けていなければ、お口の状態の細かな異変や、適切な対応ができないためです。

その点を見極める判断材料の一つとなるのが、スタッフの教育システムの有無です。現状、歯科医院は「見て学べ」式をメインに、人材教育を行っているところが大半です。

したがって、教育システムを導入している、もしくはオリジナルの教育システムにこだわっているということは、それだけスタッフの育成に力を入れていると言えるのです。

院長 奥田

歯科医院選びの際は、ぜひともスタッフ教育システムにも注目してみてください。

診療内容

当院について

デンタルコラム

院長紹介

奥田 裕太

1982年生まれ。大阪十三で「おくだ歯科医院」を経営。大切にしているのは「患者様と一緒に悩み、一緒に成長し、笑える、二人三脚の治療」。

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