デンタルコラム

当院の歯科衛生士が実際に使っている“リアル愛用品”──歯ブラシ編

歯ブラシ

お口の健康を保つための「土台」となるのが歯磨き。そのためにこだわって欲しいのが歯ブラシです

歯ブラシが変われば、磨きやすさも、磨ける範囲も、汚れの落ち方も大きく変わります。

重要なのは「万人向けの歯ブラシは存在しない」ということ。

「自分に合った歯ブラシ」というのは、歯並びや磨き方のクセによって、一人ひとり変わってくるからです。

大阪・十三のおくだ歯科医院で日々、TBI(歯磨き指導)を行う歯科衛生士たちは、“患者様それぞれの磨き方やお口に適した1本”を提案するために、日頃から多くの歯ブラシを試しています。

今回のデンタルブログでは、その歯科衛生士たちが自分自身のセルフケアで本当に使っている「リアル愛用品」を紹介するシリーズの第2弾として、歯ブラシをご紹介します。

歯ブラシそのものだけでなく、プロが選んでいる理由”を知っていただくことで、皆さんに合った1本を見つけるお役に立てれば幸いです。

院長 奥田

第一弾「歯磨き粉編」はこちらのリンクからご覧いただけます。あわせてご覧ください。

目次
  1. 太田 めぐみ「歯茎も奥歯もしっかり磨ける、こだわり派のための1本です」
  2. 松田 彩佐「“結局これに戻ってくる”。私の定番ブラシです」
  3. 晋山「“歯ブラシは家電”。電動で世界が変わります」
  4. 中前 京子「細かな部分にもしっかり届く磨き心地」
  5. 西田 夢香「“人よりも小さい口”にぴったり合うのがこの歯ブラシでした」
  6. 南 知里「持ちやすさと操作性。自分に合う“定番の2本”があります」
  7. まとめ

太田 めぐみ「歯茎も奥歯もしっかり磨ける、こだわり派のための1本です」

__今使っている歯ブラシを教えてください。

太田:ライオンさんの「systema AX 44M」を使っています。ヘッドがとても薄いのが特徴で、歯茎も奥歯もしっかり磨けるところが気に入っています。

__どうしてこの歯ブラシを使い始めましたか?

太田:先月、歯の調子が少し気になったことがきっかけで、この歯ブラシに変えてみた、という感じですね。

__どんな人におすすめしたいですか?

太田:歯医者で奥歯の磨き残しを指摘されている方や、あまり奥に歯ブラシを入れるとえずいてしまう方、舌が分厚くてお口の中が狭い方におすすめです。

ただし、ヘッドが薄く、小さい分、一度に磨ける面積も狭いので、じっくり丁寧に磨きたい“こだわり派”向けの商品ではあります。

とはいえ磨けるようになると、奥歯の清掃感がしっかりあるので、ぜひトライしてみて欲しいです。

__太田さんが“好きな歯ブラシ”は別にあると伺いました。

太田:そうなんです(笑)。実は一番好きなのは「systema genki」なんです。

こちらはむしろ歯磨きが苦手な方におすすめで、毛量がとても多いので、歯に当たった瞬間の“磨いている感”がすごいんです。初めて使ったときは感動しました。

柔らかすぎず、歯面をしっかり洗える感覚も心地よいブラシですね。

ただ、毛量が多い分、歯磨き粉が残りやすいので、「使用後はしっかり洗う」「ジェルタイプの歯磨き粉を使う」などの工夫は必要です。

__その点を差し引いても、太田さんの一番なんですね。

太田:はい。色がカラフルで楽しいし、持つところも握り心地が良いように工夫されていたりと、デザイン面も魅力が多い商品です。

当院でも取り扱っているので、「何かいい歯ブラシはないかな」という方は、ぜひ一度試して欲しいですね。

松田 彩佐「“結局これに戻ってくる”。私の定番ブラシです」

__今使っている歯ブラシを教えてください。

松田:ライオンさんの「デントEX スリムヘッドⅡ」です。

ヘッドの大きさが2種類、ブラシの硬さが3種類の合計6種類あるんですが、私はコンパクトヘッドの「34M」モデルを使っています。

__使い始めたきっかけは?

松田:前職で取り扱っていた歯ブラシで、なんとなく手に取ったのが最初です。

そこから5年以上、いろんな歯ブラシを試しつつも、結局この1本に戻ってきます

__どんなところが気に入っているのですか?

松田:特に好きなのは、ヘッドがフラットで、毛先がラウンド形状になっているところです。

先端が山形になっているブラシもありますが、私は平らな方が好みですね。

また、ヘッドが小ぶりなので、歯と歯のすき間や奥歯の裏側など、細かい部分をコントロールしながら磨きやすいのも好きなところです。

「自分である程度は磨けているけれど、もっと丁寧に磨きたい」という方に、とても相性が良いブラシだと思います。

__他にはどんな人におすすめですか?

松田:虫歯になりやすい方ですね。

__その理由は?

松田:ラウンド毛だからです。

歯と歯茎の際に毛先が届きやすい「テーパード毛」「スーパーテーパード毛」に対して、ラウンド毛は歯の表面についたプラークを落としやすいんです。

ライオンさんのロングセラーモデルでもあり、お口の状態や好みに合わせて選べるバリエーションもあるので、ぜひ一度試してみてください。

晋山「“歯ブラシは家電”。電動で世界が変わります」

__今使っている歯ブラシを教えてください。

晋山:ブラウンのオーラルBの歯科専売モデルを使っています。電動歯ブラシですね。

歯科医院で使う器具と同じような“回転振動”のヘッドが特徴です。

__どうしてこの電動歯ブラシを使っているのですか?

晋山:「オーラルBを使っている患者さまは総じてセルフケアが良好!」と、同僚衛生士ともよく話題になっていたんです。

それで当院でもオーラルBを販売してみようということになり現在に至ります。

私も使い始めてから3年は経ちますが、故障や不具合もなく、毎日愛用しています。

__手磨きではなく、電動にしている理由は?

晋山:もちろん私は仕事柄、手磨きも得意ですよ。

でもどれだけ磨いても磨き残してしまうのが“歯磨き”というもの。電動歯ブラシは、その差を一気に埋めてくれる道具だと思います。

__使ってみて、どのあたりが良いと感じましたか?

晋山:一番の魅力は、自分でゴシゴシ動かさなくても、勝手に磨いてくれるところです。

市販の電動歯ブラシは玉石混交で、結局のところ手を動かす必要があるタイプも多いのですが、オーラルBシリーズは難しいテクニックは不要で使いやすく、結果が出やすい電動歯ブラシだと思います。

__でも「電動歯ブラシが苦手・逆に面倒」という人も多いですよね。

晋山:人の受け売りですが、わたしは電動歯ブラシを例える時、手磨きが「ほうき」なら電動歯ブラシは「掃除機」。

洗濯板から洗濯機に変わるくらいの差があると伝えています。

使い慣れた道具の方がラクという気持ちもわかりますが、そんなに嫌がらずにトライしてみて欲しいです。

__どんな方におすすめですか?

晋山:正直、全員におすすめしたいです。

特に、

  • 歯磨きが苦手な人
  • 面倒に感じてつい適当に磨いてしまう人

には、早めに慣れておく価値が大きいブラシだと思います。高齢になってから新しい道具にチャレンジするのは、誰でも大変ですから。

歯磨きの効果は、毎日の磨き方で変わります。「自分の磨き方に自信がない」という方には、ぜひ一度使ってほしいですね。

中前 京子「細かな部分にもしっかり届く磨き心地」

__今使っている歯ブラシを教えてください。

中前:サンスターさんのGUM(ガム)388を使っています。

このシリーズはおくだ歯科医院でも扱っていて、4列並んでいる488もありますが、私は3列タイプの388を愛用しています。

__どうして3列タイプを選んだのですか?

中前:細かい部分や奥歯にも届きやすく、自分自身の口に合っていると感じているからです。

3列タイプはスリムなので、奥歯の頬側・舌側などにもスッと入りやすいんです。

矯正装置が入っている方や、歯列がデコボコしている方(叢生・そうせい)にも向いています。

実際、私自身も叢生の傾向があるので、この良さがよく分かります。

__使い始めたきっかけは?

中前:以前はライオンさんの「systema genki j」を好んで使っていました。

この歯ブラシはグリップが握りやすく、しっかりとした磨き心地で、今でも時々こちらの歯ブラシも使用してます。

当医院でGUM388の取り扱いが決まり、「取り扱うなら自分も試してみよう」と思って使い始めたのが最初です。

使ってみたところ、自分の口には3列が合うんだということがわかり、それ以来ずっと3列ブラシを使うようになりました。

__おすすめポイントを教えてください。

中前:先ほどもお話しした、

  • 取り回しが良い
  • 細かい部分までブラシが届く
  • 矯正中でも使いやすい

に加えてもう1つ大事なのが、価格が手頃で交換しやすいという点です。

歯ブラシは毛が開かなくても1ヶ月サイクルで交換してほしいのですが、価格が高いと「まだ使えるし」と交換が遅れがちです。

このシリーズは比較的安価なので、「良い歯ブラシは使いたいけど、高いのはちょっと……」という方は、この歯ブラシから試してみて欲しいです。

__どんな歯ブラシが自分に合っているかわからない、という方にアドバイスをお願いします。

中前:専門家に相談するのが一番の近道だと思います。

自分の口の中というものは、意外に自分ではわからないものです。

客観的に診てもらったうえで、ご自身の口腔内にあった歯ブラシを見つけていただくことをおすすめします。

西田 夢香「“人よりも小さい口”にぴったり合うのがこの歯ブラシでした」

__今使っている歯ブラシを教えてください。

西田:ライオンさんの「DENT.MAXIMA(マキシマ)MS(ミディアムソフト)」を使っています。

私はもともと口が小さいうえに、歯や顎も小さいので、普通の歯ブラシだと大きすぎて奥まで届きにくいんです。

その点、この歯ブラシはヘッドが薄くコンパクトで、3列構造の毛並びが歯のサイズにちょうどよく合うのでとても磨きやすく、気に入って使っています。

__この歯ブラシは、S(ソフト)、MS(ミディアムソフト)、M(ミディアム)と3種類の毛の硬さがあるようですが、MSを選んだ理由は?

西田:柔らかすぎる毛だと“磨いている感”が出にくいのですが、このMSは適度な硬さがあり、「当たっている感」がわかりやすい点も気に入っています。

__使い始めたきっかけは?

西田:入社して2〜3ヶ月後、ライオンさんが持って来てくださった試供品を色々試した中で「これなら奥まで届く」と思ったのがきっかけです。

以来、4〜5ヶ月ほど交換しながら愛用しています。

__どういう人におすすめの歯ブラシですか?

西田:自分のように口が小さく、奥まで歯ブラシが届きにくい人ですね。そういう人は磨けているつもりでも磨き残しが出やすいと思うので、一度試してみて欲しいです。

南 知里「持ちやすさと操作性。自分に合う“定番の2本”があります」

__今使っている歯ブラシを教えてください。

南:今は「systema genki j」を使っています。

その前はDENT.MAXIMAを使っていたので、ちょうど比較しながら使っているところです。

genki jは持ち手が太くてとても持ちやすいのがポイント。

一方で、ヘッドが大きいぶん、親知らずがある私の場合は奥に届きにくいこともあり、細かいところはマキシマの方が磨きやすいと感じます。

__どんなふうに使い分けていますか?

南:院内では、患者様への説明のためにも色々なブラシを試すようにしていて、そのためにgenki jを使っている、という感じです。

自宅ではライオンさんの「Check-Up」シリーズかマキシマが“自分の定番”ですね。

__では、やはり患者様におすすめする時も、その2本からおすすめすることが多いですか?

南:いえ、合う歯ブラシは人それぞれなので、特にこの2本をおすすめしているわけではありません。

むしろ、磨き残しが多い方や歯磨きが苦手な方には、迷わずgenki jを使って欲しいと思います。

__その理由は?

南:まず、持ち手がものすごく持ちやすいんです。当院で取り扱っている歯ブラシは全部試しましたが、その中でも一番だと思います。

また、毛量もしっかりあるので、歯の表面についた汚れをごっそり取ってくれる感覚があります。

とはいえ、私と同じで奥まで届きにくい方もいるので、「まずは試してみて、自分に合うか確かめてほしい」というのが正直なところですね。

まとめ

今回、おくだ歯科医院の歯科衛生士6名に愛用の歯ブラシを聞いてみると、「ヘッドの大きさ」「毛の硬さ」「持ち手の形」など、選ぶ基準が一人ひとりまったく違うことがよく分かりました。

共通していたのは、「自分の口に合った1本を選んでいる」ということです。

歯ブラシは見た目が似ていても、磨きやすさや汚れの落ち方が大きく変わります。

あなたの歯並びや磨き方に合った歯ブラシを見つけるだけで、日々のケアの質はぐっと上がります。

「どれを選べばいいかわからない」という方は、ぜひ定期検診の際に歯科衛生士へご相談ください。

あなたのお口に合わせて、最適な1本をご提案いたします。

院長 奥田

歯ブラシ選びは「好み」だけでなく、「お口の状態」「歯並び」「磨き方のクセ」で大きく変わります。プロの視点から自分にぴったりの歯ブラシを選んで欲しいという方は、ぜひ一度大阪・十三のおくだ歯科医院までご相談ください。

診療内容

当院について

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院長紹介

奥田 裕太

1982年生まれ。大阪十三で「おくだ歯科医院」を経営。大切にしているのは「患者様と一緒に悩み、一緒に成長し、笑える、二人三脚の治療」。

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