デンタルコラム

【患者様インタビュー】「口臭が気になって受診したら、歯周病・歯ぎしり・食いしばりが発覚して……」

こんにちは、おくだ歯科医院院長の奥田裕太です。

歯周病や歯ぎしり・食いしばりといったお口の病気は、なかなか自覚症状が出ないため、病気が進行しているにもかかわらず、放置してしまう方も少なくありません。

そのため「自分は大丈夫」と思っていた人が、何かのきっかけで受診したところ、あちこちで問題が見つかる、ということは日常茶飯事です。

私の昔からの知人である佐藤大輔さん(仮名)もその一人。「口臭が気になる」という理由で当院を受診したところ、中程度の歯周病と、歯ぎしり・食いしばりが見つかりました。

そこで今回は彼にインタビューに協力してもらい、受診前の話や当院で治療をした感想について話してもらいました。

目次
  1. 「電動歯ブラシを使っていたし、自分は大丈夫だと思ってました」
  2. 「歯ぎしり・食いしばりも誰からも言われたことがなかったんです」
  3. 「思い切って歯医者に行ってよかった」

「電動歯ブラシを使っていたし、自分は大丈夫だと思ってました」

電動歯ブラシ

奥田:佐藤さんは、当院を受診する前はどんなふうにお口のケアをしていたんですか?

佐藤:毎晩寝る前に電動音波歯ブラシを使って磨いていました。

奥田:どうして電動音波歯ブラシを使い始めようと思ったんですか?

佐藤:歯磨きに関する本なんかを読んで、「電動音波歯ブラシを使っていれば十分ケアできるんだな」と思ったからです。だから、正直自分の歯には何の問題もないと思ってたんですよ。

奥田:プライベートで会うたびに、僕が「歯医者行ったほうがいいですよ」って言ってたのに!(笑)

佐藤:いやほんとにおっしゃる通りで(笑)。でもある時、娘から「お父さん、口臭い!」って言われたんです。自分はタバコも吸いませんし、さっき言ったようにしっかりケアしている気でいたのでショックでした。それで一度診てもらおうと思いました。

奥田:佐藤さんも診察室のモニターでご覧になったと思いますが、上下の歯に歯石がびっしりついていましたね。硬くて厄介な黒い歯石もたくさんありました。

奥歯の歯周ポケットは10mm以上のところもあり、放置していれば確実に歯を失っている状態でした。原因はいくつかありましたが、大きいのは歯医者でのメンテナンス不足と、上下合計4本の親知らず。

佐藤:親知らずのあるところは仕事が忙しいときや、飲み会続きで歯磨きをサボることが増えた時に、腫れたりして痛むことがありました。

奥田:その時は歯医者に行かなかったんですか?

佐藤:はい、なんとかなるかなと思って。

奥田:まあ、なりませんよねえ……。

佐藤:ですよねえ……。

「歯ぎしり・食いしばりも誰からも言われたことがなかったんです」

はぎしり

奥田:左の頬に、歯ぎしりの痕跡もくっきりと残っていました。また食いしばる時に使う筋肉が、僕でも驚くほどガチガチに強張っていた(笑)。

佐藤:筋肉をマッサージされた時、ものすごく痛くてびっくりしました。

奥田:歯ぎしりに関して、今まで誰かに言われたことはなかったんですか?

佐藤:ありませんでした。でもよく考えると、誰と寝ても自分は基本的に最後に寝て最初に起きるので、誰も歯ぎしりをしていることに気づかなかったのかもしれません。

でも寝る時にマウスピース(ナイトピース)をつけたり、仕事中の食いしばりに注意したりするようになって、自分がどれだけ歯ぎしり・食いしばりをしているかに気づきました

先日、一晩だけマウスピースをつけない日があったのですが、朝起きてアゴが異常に痛くて驚きました。改めて寝るときのマウスピースの大切さを実感しました。

奥田:ちゃんとつけてくださいよ(笑)。

佐藤:はい、すみません(笑)。

「思い切って歯医者に行ってよかった」

奥田:7〜8ヶ月ほどかけて歯石の除去や親知らずの抜歯、ナイトピースの作成などをさせていただきましたが、今の率直な感想を聞かせてください。

佐藤:思い切って歯医者に行ってよかったな、と思っています。

娘に言われていた嫌な口臭はすっかりなくなり、歯茎も引き締まって見た目も改善して、自分の口の中が健康になったことを実感できています。

歯ブラシの使い方やフロス・歯間ブラシの重要性を教えてもらったおかげで、毎日のメンテナンスも自信を持って継続できています。

奥田:自分が思っていた歯ブラシの使い方と、歯科衛生士から教わった使い方は違いましたか?

佐藤:違いましたね。歯磨きのやり方なんて親にしか教わったことがありませんでしたが、やはりきちんとプロに教わっておくべきだと思いました。毎日の口臭が全く変わりましたから。

あとは、日々の口の健康を維持するのは自分ですが、何か異変があったときや困った時に、すぐに相談できるプロがいるというのは本当に心強いなと感じています。

奥田:お口の病気は痛みがあまりないので、自己判断は危険なんですよね。

佐藤:今は2〜3ヶ月に1度のメンテナンスの時に、衛生士さんから「きれいにしてますね。頑張ってますね」と言ってもらいたくて、毎日歯磨きを頑張ってます(笑)。

奥田:良い心がけです(笑)。今後とも、末長くよろしくお願いいたします。

佐藤:こちらこそ、よろしくお願いします。

院長 奥田

佐藤さんのように「自分は大丈夫」と思っていて、実際に受診したらあちこち病気が見つかったという患者様は少なくありません。「最近歯医者に行っていない」という人は、ぜひ一度受診することをおすすめします。

診療内容

当院について

デンタルコラム

院長紹介

奥田 裕太

1982年生まれ。大阪十三で「おくだ歯科医院」を経営。大切にしているのは「患者様と一緒に悩み、一緒に成長し、笑える、二人三脚の治療」。

詳しく見る