最新の歯周病治療

最新の歯周病治療

歯周病の治療には歯周ポケットを最低でも3mm以下にすることを目標としています。
なぜなら患者さんの歯ブラシは歯周ポケットの中を磨ける深さが3mmが限界だからです

そのために様々な歯周病の治療法が考えられ私自身患者さんを治療してきました。
しかしそれまでの治療癌の手術のように悪くなった歯ぐきや骨を切り取る方法しかありませんでした。

しかし医療は進化し骨や歯ぐきを再生する治療法が開発されました。
一番初期のものは1982年にスエーデンのイエテボリ大学のNyman先生らよって研究報告が発表されました(New attachment following surgical treatment of human periodontal disease. J. Clin. Periodontol.9:290-296,1982)
これが臨床における歯周再生治療の幕開けです。

その後
1984年 Gottlow,Nyman,Karring,Lindhe、
1986年Gottlow,Nyman,Karring,Wennstrom
1987年 Pontoriero、
1988年Becker、
1992年 Gottlow
らによる多くの臨床報告され、日本でもゴアテックスGTRメンブレンが1992年に厚労省の認可後、臨床応用され組織誘導再生療法が臨床で用いられようになりました。

おくだ歯科医院では1990年から海外の研修でこのライセンスを取得し、臨床応用し数多くの症例と長期の結果を持っております。

レントゲンで黒くなっているところが歯周病で骨が溶けているところで、白くなっているのは骨が再生していること証明しています。
実際に歯周ポケットが9mmあったものが3mmになって10年以上変化ありません。

その後GTRメンブレンでは、広範囲の歯周病に対して使用しにくかったのですが、エムドゲインという液体ジェルを用いる再生療法が、これもスエーデンでカロリンスカ研究所のハマシュトローらにより1892年から基礎研究を開始し、1995年に欧州で認可、日本でも1998年に厚労省の認可を得て臨床応用されました。このエムドゲインにより益々再生医学は進歩し、現在も新しいより安全が薬剤の開発が研究されています。

10years-later

このように、新しい技術は日進月歩していきます、その正しい情報を得て、それを使用できるライセンスを取得して、臨床に取り入れている先生はまだまだ非常に少ないと言えるでしょう。その理由は臨床しながら研修の時間や費用を費やすことが大変ですし、これの最新の治療法が保険適応になっていないことも大きな要因と言えます。

このような再生治療を行えるか、また年間どれくらいの再生治療や歯周外科処置の症例を行っているか、何年位前からこのような取組をしているかによって、歯周病に注力しているまたは専門であるかが判断できる助けとなるでしょう。

そして、このような外科処置をして数ヵ月後、歯ぐきが完全に治った状態で再度、歯周ポケットが3mm以下になっているのを確認して、被せ、詰め物、ブリッジやインプラントなどの、被せ物の治療へと進んでいきます。

このように基礎工事は非常に地味で変化を感じられず、根気のいる(患者さんも治療者も)いる治療ですが、被せ物を長持ちさせるには一番大切な治療です。
歯周病は20代の歯肉炎から始まり、50代、60代問題を起こす病気と記載したように、何十年もかけて悪くなったものを、数か月の治療で治す、また進行した病気を外科処置を全くせずに治すことはとても難しいことであること。

また重度に進行して正しい診断では抜くことが全体の歯を守るためには、最良の治療である場合は、抜歯をすることも大切な治療の一つであることを理解して頂けると思います。
歯周病の患者さんはすべての歯が、多かれ少なかれすべて病気にかかっていますから。これを治療するには長い期間と通院が必要のなることが多いのです。

また、歯周病が専門であれば、重度に進行した歯でも、すべて再生医学でもとの状態に戻せる期待されるかもしれませんが、それは難しいこともあります、再生治療も適応症や限界があります。どうしても残せない歯をその患者さんの将来やお口全体のことを考えて、十分説明し納得を頂いた上で抜くことを薦める歯科医を選ぶべきだと思います。
グラグラしていると訴えると、隣の歯とくっつけてくれたり、被せでつないでグラグラを止めてくる歯科医が患者さんから喜ばれるかもしれませんが、何年な先には、必ずつなげた歯を、すべてを失うことになるからです。
患者さんの将来のことを考えて抜歯を薦めているのか、残せる技術がなくて抜歯を薦めるかは、今まで記載したことを理解し、冷静に判断すれば、わかって頂けると思います。

心配なときはセカンドオピニオン(他の歯科医の意見も聞いて判断すること)受けてみることも方法です、この時にレントゲンや歯周病の検査の結果などを、快く貸し出してくれる歯科医を選ぶべきでしょう。