次世代のインプラント治療

1.BIOMET 3iナビゲーターシステム(CTおよびコンピュータ支援による即時機能型インプラントシステム)

ナビゲーターシステムとは??

簡単にいえば複数本のインプラントを一日で上顎、下顎もしくは上下顎に埋め込み歯全体を固定式の義歯にすることができるというインプラント治療法です。

人工歯根をあご骨に埋め込むインプラント治療。この最大の特徴は逆に大きな問題点ももたらしていました。総入れ歯など、欠けた歯が多いケースでは多数のインプラントを埋め込む必要があり、多い場合では8~10本にも及びます。そのため一回の手術時間が長くなるという負担が出てきます。また複数回の手術になる場合、入れ歯が使えなくなる期間が大変長くなる事もあります。

この問題を解決するために、ナビゲーターシステムは手術前にCT撮影を行い、コンピュータ上でインプラント治療計画を立て、安全に手術を行うための手術用テンプレートを作成します。

そして、インプラントの埋入予定から仮歯の作製までを術前に準備しておきます。

インプラントを入れたその日から仮歯が入るので、患者様には非常に有益な治療法です。

(ナビゲーターシステムの手順)

  • まず歯や骨の状態をCTにて確認し、シュミレートを行います。
     ↓
  • シュミレートにより手術用テンプレートを作製し、仮歯を作製しインプラント手術を行います。
     ↓
  • 通常のインプラント手術では一度の手術で12~14本程度の仮歯が装着されるようになっています。

CT上でシミュレート

シュミレート通りになるようにガイドを作製します。

骨モデル。完成予想図になります。

インプラント手術の日に仮義歯が入ります。

(ナビゲーターシステムの特徴)

  • コンピュータ設計によって安全で確実な手術が可能となる。
  • 手術の日に仮歯を入れるところまで行われます。
  • この段階で日常生活になんら問題なく仮歯を使用することができます。
  • ケースにもよりますが、ナビゲーターシステムならその日から食事をすることももちろん可能です。
  • しかし、ナビゲーターシステムも外科手術をする訳ですから、ほとんどの場合で翌日から術部周辺は腫れるのは覚悟が必要です。
  • ナビゲーター手術後、数ヶ月の間は仮歯の状態でかみ合わせをチェックしていくことになります。そして何の問題もなく安定したと判断したら仮歯を取りはずし本当の人工歯を装着させ、最終的に仕上げることになります。

(ナビゲーターシステムをお勧めする方)

  • 長い間悪い歯を放置して、たくさんの歯を抜歯して義歯を入れないといけないと言われたが、仕事が忙しく何度も来院できない方。
  • 総入れ歯の方でたくさんのインプラントが必要な方。
    手術の回数や治癒待ちの間に入れ歯が使えないなど大きな負担となっていましたがこの方法なら1回の手術で済むため治療期間も短期間で済ませることができます。

残っている歯が少ない上にグラグラと不安定な状態になっている場合にはその歯を抜歯した上でナビゲーターを行うという方法もあります。

不安定な歯の状態で思うように噛むことができないなら安定性に優れたナビゲーターでしっかりとしたかみ合わせを手に入れる方がより健康的な生活を送れるという面もあります。

2.インプラントのUV光機能化

インプラントは、たとえ未開封、未使用の状態でも製造後1週間を経過した以降から経時的に、骨となじむ力と接着する能力、さらには骨を作るのに必要な細胞を引き寄せる能力が落ちていくということがUCLA教授の小川隆広先生らのチームの研究によってわかりました。このチタンの老化(エイジング)を解決すべく開発されたのが、UV光機能化技術です。インプラント手術の際、チタン製のインプラントにある一定の波長の光を複数あてることにより、インプラントを新鮮な状態に戻す技術です。

その効果はインプラントと骨が接着する力が2.5倍-3倍上昇します。その他以下のような効果が報告・示唆されています。

  1. インプラント表面をタンパク質や細胞がなじみやすい、最も適した状態にする
  2. その結果、インプラントがより速く、より強固に骨と接着する
  3. このことにより、インプラント治療の成功の確率が高まる
  4. そして、あごの骨の状態などにより、本来治療が難しい症例においても、インプラント治療の信頼性を高めることが期待できる
  5. さらには、インプラントと骨とがより強固に接着するために、骨造成手術などの必要な外科処置を回避できることにつながる

以上のようなことから患者様にとってより安全で確実。さらには治療期間の短縮、患者様への負担の軽減に繋がると考え、2011年6月現在世界でも日本だけが認可されており、全世界で60台しか普及していないこの機材(平成23年7月現在)をいち早く導入いたしました。

図1 光機能化をする前と後のインプラント体に水滴を落とすと・・・

光機能化前光機能化後
玉のようになります。吸収されます。

図12 光機能化をする前と後のインプラント体に血液を落とすと・・・

実際のインプラント手術においても接着率が高くなることがわかります。