インプラント治療とは?

インプラントの歴史とは?

現在のチタンを使用したインプラント治療は1965年今から約50年前にスウェーデンの整形医のブローネマルク博士によって開発され、歯科・整形外科の分野で臨床応用されだしました。

それまで日本でのインプラントと言えばサファイアやセラミックを材料としたものでした。

一番初めにインプラントの埋入(インプラントの手術)を受けたのはブローネマルク先生の友人でそのインプラントは2006年までの約40年、問題なく機能しました。

日本では、今から約32年前に当時東京歯科大学の助教授であった小宮山弥太郎先生が、スウェーデンのブローネマルク博士のところに留学をして、日本に現在のインプラントの考え方や手術の方法を持って帰られました。

しかし、当時の大学はサファイアやセラミックのインプラントの成績がよくないことを理由によりインプラントに否定的であったため、この考えを広めるために大学病院を辞めインプラントセンターを設立し、このチタン製のインプラントの普及に注力されてきました。

私も1992年にこのコースを受講しましたが、その時の小宮山先生の姿勢はコースを修了しても、その後インプラントの機材を購入するためには手術室を完備しないといけないなどの多くの条件を満たさないといけない厳しいものでした。

そして、この20年の間にチタン製のインプラントは一般の歯科医院の間で広まり、多くの治療例やその後の長期間の結果も報告され、スウェーデンや他の諸外国の成功率と日本人における成功率にも差がないことがわかり、大学関係者も以前のタイプのインプラントと全く違うとの認識を持ち始め、ここ数年でようやく大学病院でもインプラント治療を行うようになったのです。

ですから、全国29大学でインプラント科や講座が設けられたのはほんの最近のことです。

このことは何を意味するかと言いうと、若い30歳代の先生であってもインプラントの教育や実習を大学教育で受けていないということです。

インプラントをどのようにして学んだかというと、多くの歯科医院の先生はインプラントを販売するメーカーや歯科の先生が主催する勉強会を受講して、機材の提供を受けて患者さんに治療するケースが大半であると思います。

その中には、半年や1年間の研修を受けて認定される勉強会もあれば、当初の厳しい規則が緩み1日や2日間でインプラントの使用が許可される勉強会もあると聞いています。

この20年の間に海外や国内でチタン製のインプラントを多くのメーカーが発売し、価格も安いものから高いものまでたくさんの種類があり、各メーカー間にも多くの考え方の違いが出てきているように感じます。

既に歯科医院を経営している先生にとっては、長い期間の研修や多くの費用がかかるコースより数回で安く終了するコースの方がありがたいのですが。

このように今までオペの経験のないドクターが、週明けからインプラントオペをするというケースも増え今後インプラントの失敗例が増えてくるのではないかと私は危惧しています。