デンタルコラム

2016年9月デンタルニュース歯内療法学会の報告

おくだ歯科医院の奥田裕太です。

 

名古屋のウイング愛知で開催された第37回歯内療法学会学術大会に参加してきました。

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歯内療法学会、シナイリョウホウと読みますが文字の通り歯の内部の治療のことを言います。歯は、人体の中で一番硬い組織ですが、その中には歯髄組織が あって、根の先の小さな穴で、あごの骨の中の神経や血管とつながっています。この歯髄が、むし歯で、バイ菌の感染を受けたような場合には、歯が痛んだり、歯ぐきが腫れたりします。このような時は歯髄の一部や全部を除去して歯を残すような治療 をしなければなりません。そこで、歯内療法が行われるのです。

世間では根の治療とか神経の治療などとよく言われています。

 

日本では根の治療後の再発率(神経の治療後数年でまた痛みがでたり、膿が出てくる確率)は一部の研究では40〜50%あると言われています。アメリカの専門の先生での再発率は25〜15%です。

 

治療を行って数年後に40〜50%再発するのは患者さんや、私たち歯科医師にとっても非常に悲しい結果だと思います。

歯科治療は毎回小さな外科処置の繰り返しです。 手術を受けて数年で40〜50%再発してしまうなんて悲しくないですか?

 

再発が起こる理由は沢山あるのですが大きく分ける治療中の細菌感染と最終的な薬を入れてからの再感染です。

 

治療中の感染とは唾液(つば)の中には細菌が10〜6000億個いると言われており歯磨きや歯周病などで個人差があります。神経の治療中、神経につばが触れてしまうということは10〜6000億個の細菌に感染させてしまうということです。神経の治療中はラバーダムや(ゴムを貼ってつばが入らないようにすること)隔壁(歯が少なくゴムを掛けれない人は樹脂を使って唾が入らないようにすること)などを使用し神経に唾がふれないよう細心の注意をはらわなければなりません。治療中にうがいをしたり、仮蓋もせずに帰るなどをしてしまうと感染を起こしてしまします。 またしっかり治療を行っても最終的な薬がしっかりと入っていなかったり、被せ物がしっかりとあっていなければ隙間から細菌が入ってしまい再感染を起こしてしまいます。

 

神経の治療は痛みを取るためだけにするのではありません。

 

ご自身の歯を残すために行うのです。

 

しかし現在の保険治療ではどうしても限界があります。 またCTやマイクロスコープなどの歯科材料が高額となり、しっかりと時間をとって治療を行うと保険治療では赤字になることがほとんどなこと、また使える器具や薬剤にも規制があることが神経の治療の再発率の高さに繋がっていると私は考えています。

 

神経の治療は最初からしっかりしておくことが大切です、その為には材料も時間も規制なく使える自費治療での神経の治療をお勧めしています。

 

CTやレントゲンで診断をしっかり行い、唾が入らないようしっかりと感染予防をし、きっちりと悪いところマイクロスコープを使用ながら除去を行い、きっちりと最終的な薬を入れ、歯としっかり合った被せ物を作成すればその歯は長持ちするからです。

 

神経の治療も最低10年やり直しのない治療をと目指すと神経の治療が5分や15分で終わるわけがないので、当院では最低1時間のご予約を2回から3回は頂いてしっかりと治療させて頂いています。

 

最低10年やりなおしのない治療をそれがおくだ歯科医院の目標です。

歯の痛みが取れない、何度歯科医院に行っても神経の治療が終わらないもしそんな悩みがあるならおくだ歯科医院に相談して下さい

診療内容

当院について

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院長紹介

奥田 裕太

1982年生まれ。大阪十三で「おくだ歯科医院」を経営。大切にしているのは「患者様と一緒に悩み、一緒に成長し、笑える、二人三脚の治療」。

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